ORβIT、YouTube動画「ORβIE」から見える素の魅力　ギャップと個性を楽しめる映像に

　5月17日、ORβITの公式YouTubeチャンネルに「ORβIE」なるものが誕生した。「ORβIE」とは、「ORβIT＋MOVIE」という意味の造語で、ORβITメンバーの日常のひとコマが収められている動画のことだ。新型コロナウイルスの影響もあり、日本・韓国間を思うようにメンバーが行き来できない今だからこそ、ファンにとっては貴重なコンテンツである。

　5月26日現在プレイリスト「ORβIE」には2本の動画がアップされており、いずれも韓国在住のYOUNGHOON、HEECHO、YOONDONGによるもの。演出、編集、全てを3人が手掛けているからだろうか、非常にリラックスした雰囲気が醸し出されている。2本とも3分以内の短めの動画ではあるが、彼らの素の部分を感じられるのではないだろうか。そこで、この動画に詰まっている魅力について考えてみたい。

　まずは「ギャップ」だ。パフォーマンスはクールでハイクオリティな姿を見せているにもかかわらず、トークとなると思わず笑ってしまう掛け合いがあるのがORβITの良いところのひとつだ。そのギャップを「ORβIE」でも感じることができる。YOUNGHOON、HEECHO、YOONDONGの3人による「『Blind』M/V (full ver.)」や、「『Blind』Dance Practice Video」を見ると言わずもがなばっちりキマっており、ダンスも申し分なくとにかくかっこいい。「"Blind" dance practice video behind」でもダンスシーンはきっちり揃っており、キレも抜群。だが、ひと度カメラが止まると、パフォーマンスからは想像できない緩い雰囲気が流れている。全力で踊っているからこその疲れているシーンも、素が見えていい。さらに、YOUNGHOONがつけた字幕のツッコミも秀逸でいい味を出している。サラッとYOONDONGが「（ヨンフンは）さすが僕のロールモデル」と言っているように字幕をつけているのもナイスだ。ギャップをより楽しめる動画になっている上に、YOUNGHOONのセンスまで発揮されているのである。

　また、「3人ならではの関係性」も垣間見える。特に「YouTube News」に顕著に表れており、長年一緒に活動してきた3人だからこその絆のようなものを感じる。YOUNGHOON、HEECHO、YOONDONGは7人の中では年上組で、グループを引っ張っていくことも多い。とりわけYOONDONGは日本メンバーをフォローしているように見えることも少なくない。だが、YOUNGHOONとHEECHOとの組み合わせでは、末っ子感を出していて無邪気な笑顔を見せてくれている。例えば、「YouTube News」の後半には「BONUS CLIP」として挨拶のNGテイクが収められているが、YOONDONGだけ何度もやり直しに。NGテイクが多い理由はYOUNGHOONとHEECHOがちょっかいをかけていたり、全員が吹き出してしまっていたりしているためだ。末っ子として愛されている感が出ていて微笑ましい。これこそが3人ならではの温度感なのかもしれない。