V6、長年活動を共にしてきたメンバーならではのやりとり 「V狼」から見えた無邪気な一面
次々と言葉が飛び出す会話のスピードは、25年超もの間グループとして活動してきたメンバーならでは。メンバー間でどれだけいじりあっていても、まずは6人が身をもって教えてくれる信頼できる仲間の存在がベースにあり、関係性がわかっているからこそ視聴者側も安心してみていられる。メンバー同士はもちろん、時にはV6 vs スタッフという構図で、スタッフを巻き込むシーンも。終始テンポ良く進行するので、飽きさせず最後まで引っ張ってくれるのが彼らのすごさ。MVで見せる顔とは違い、笑いあり、おふざけあり、ツッコミありと、グループの普段の雰囲気やメンバーの個性がダイレクトに伝わってくるのが特典映像の醍醐味だ。
V6といえば1997年スタートの『学校へ行こう!』シリーズ、『V6の愛なんだ』(ともにTBS系)と長きに渡ってバラエティ番組に出演。目玉企画の一つ「未成年の主張」では生徒たちが勇気を振り絞る場面に、同じ目線で寄り添ってきた。近年は『愛なんだ』の特番でも昔と変わらず、子どもも大人も関係ないと言わんばかりに、同じ目線で力を合わせる姿があった。
MVでは大人の雰囲気で魅了するのに対して、特典映像では少年のような無邪気な面をみせる。それぞれ俳優やMC、バラエティと活躍する場を持ちつつ、特典映像では実家のようなファミリー感に溢れている。楽曲のパフォーマンスでも、6人が輪をつくる場面が登場する。内側を向いたり外側を向いたりしていても、6人でサークルを成すのが象徴的だ。
アットホームな時間が流れる特典映像。「V狼 2021」では新ルールが追加された様子で、それを聞かされたメンバーが一様に「えー!」と驚いていた。フルサイズ映像ではどんな展開を見せるのか、そしてメンバー同士でどんなやりとりや関係性を見せるのか、気になって仕方がない。
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。