荻原梓のチャート一刀両断!
Kis-My-Ft2、最新シングル『Luv Bias』チャート首位に テーマと歌唱の“ギャップ”に注目
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2021-03-08/
最新のオリコンシングルチャートによれば、Kis-My-Ft2の『Luv Bias』が213,738枚を売り上げ1位を記録。続いて22/7の『僕が持ってるものなら』が73,415枚で2位、Official髭男dismの『Universe』が37,323枚で3位となった。Kis-My-Ft2が2位以下に大きな差を付けて首位に立った週であった。
『Luv Bias』はKis-My-Ft2の27枚目のシングル。表題曲はメンバーの玉森裕太が出演するドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の主題歌となっており、通常盤にはドラマで使用された別バージョンの「Luv Bias -another-」や、同じく劇中で使用されたインストバージョンの「Luv Bias - piano & strings -」、さらに表題曲のインスト音源も収録されている。制作には近年のJ-POPを始め多くのジャニーズ作品に関わってきたイワツボコーダイ(作詞・共作曲)、BTSの楽曲にも参加歴のあるGustav Mared(共作曲・共編曲)、同グループには「memento」を楽曲提供していたRUSH EYE(編曲)の3名がクレジット。特にイワツボコーダイについては同グループとは関わりが深く、2014年発売のシングル『Another Future』以来コンスタントにタッグを組んでいる。つまり本作は、グループに馴染み深い作家と国際的に活躍する作家が共演した作品と言えるだろう。
本曲のサウンドに注目すると、ピアノやギターといった楽器が織りなす透き通る音作りの中にも素朴さの感じられるAメロ、そこからストリングスが大々的に登場することで物語がドラマチックに展開するようなBメロ、そして少々跳ねた一定のリズムを刻むドラムが現れることで気分の躍動するサビ……といった具合に流れるように進行していく。