ドラマ『モコミ』を彩るGENERATIONS「雨のち晴れ」 困難な時代、聴き手を明るく照らすポップソング
2月10日、GENERATIONS from EXILE TRIBEの最新シングル『雨のち晴れ』がリリースされる。表題曲は1月23日より放送中の土曜ナイトドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日系)の主題歌として書き下ろされた楽曲。1月24日より各種配信サイトにて先行配信されているほか、26日からはMVも公開されている。
ドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』は、『僕の生きる道』『僕と彼女と彼女の生きる道』『僕の歩く道』の“僕シリーズ3部作”等で知られる橋部敦子が脚本を手掛けるホームドラマ。本来は感情を持たないはずの植物や金属、ぬいぐるみ等の“モノ”の気持ちがわかってしまうという不思議な力を持つ主人公・萌子美(演:小芝風花)の成長と家族との絆、その再生を描く物語となっている。
先日放送されたドラマ第1話は、その力の特異性ゆえに周囲から理解されず孤立したことで誰にも本音を打ち明けられなくなっていた萌子美が、母親に対して改めて本当のことを話した瞬間に「雨のち晴れ」が流れ始めるーーというエンディングであった。この曲のポップで優しい旋律、そして〈広がる世界に踏み出していこう/雨のち晴れの未来へと/君がいつだって 君であるために〉と歌う歌詞は、周囲の目を気にして自ら閉じこもった〈窮屈な世界〉から一歩踏み出した萌子美に呼応する。転じてこの曲は、萌子美と同じような未来ある若い世代の人々へ向け、その心の迷いや不安に共鳴しながらも“ありのままの自分を大切にしよう”“広い世界へ飛び込んでいこう”と背中を押す応援歌にもなっている。
GENERATIONSとしては意外にも珍しい正統派ポップナンバーである「雨のち晴れ」。詞で描かれる繊細な心模様に歩幅を合わせるようなミドルテンポ、かつ柔らかな光彩を感じさせるシンセを中心とした温かみのあるサウンドは終始穏やかで、雨に濡れた世界を少しずつ太陽の光が照らしていく情景が浮かんでくるようだ。さらに、その空へ大きく広がるように響いてくるボーカル 数原龍友、片寄涼太の優しい歌声もまた、聴く人の心を上向きにさせるようなキャッチーさに溢れている。素朴なメロディラインなども相まって、聴けば聴くほど染み入るような1曲である。
なお先日公開されたMVでは、メンバー全員がそれぞれ異なるシチュエーションで「ツイてる日」「ツイてない日」の両パターンを演じており、素朴さや温かさの中に若干コミカルな要素が加わったことで、エンタメ性の高い映像作品に仕上がっている。日常のちょっとした失敗に落ち込んだり慌てたりする様子など、メンバーの自然な表情が見られるのもファンにとって嬉しい点だ。