JO1、11人が生み出すダンスパフォーマンスの魅力 ”シンクロ率の高さ”や”世界観の表現力”などから解説

 1月22日、JO1の1stアルバム『The STAR』の収録曲である「Safety Zone」のPERFORMANCE VIDEO MAKINGが公式YouTubeにアップされた。メイキングが公開されたことで、改めてPERFORMANCE VIDEOを見返した方も多いのではないだろうか。「Safety Zone」といえば、メンバーの豆原一成が「JO1史上最もセクシーでパワフルな曲」と話す通り、「君を守れるのは僕だけ」と頼もしくドキっとするようなメッセージ性と、その歌詞の世界観を表現した妖艶なダンスが魅力的。アルバムのリード曲「Shine A Light」の爽やかでキラキラしたパフォーマンスとは全く違い、色気たっぷりでしなやかな11人のダンスを堪能できる。そこで今回は、JO1のダンスの魅力について紹介していきたい。

JO1|Safety Zone PERFORMANCE VIDEO
JO1『The STAR』

  まずは、そのシンクロ率の高さ。『PRODUCE 101 JAPAN』出演時にはダンス未経験のメンバーがいたとは思えないほどの一糸乱れぬパフォーマンスに感動する。11人という大所帯グループでダンスを揃えるにはかなりの練習量が必要だろう。とくに未経験であった川西拓実、河野純喜、金城碧海、與那城奨の努力は相当なものだと思う。以前、筆者が別の媒体でインタビューをした際、川尻蓮が「オフの日に一人でダンスの練習をしようと思ったら、純喜が『僕も行きたいです!』と一緒についてきてくれたのが嬉しかった」と語っていた。常に努力を怠らない彼らだからこそ、見る者を感動させるパフォーマンスを完成させることができるのだ。また、JO1のパフォーマンスは冒頭で紹介した「Safety Zone」然り、曲中で代わる代わるセンターで踊るメンバーが変わることが多いのだが、誰がセンターに来ても全く違和感がない。メンバー全員がセンターを張れるというのは、グループにとって大きな強みだ。

 JO1のダンスを語るうえで欠かせない存在なのが、川尻だ。オーディション時から飛び抜けたダンススキルが話題だったが、デビュー後もダンスリーダーとしてメンバーを引っ張っている。もちろんダンススキルもさることながら、驚くのは指導力の高さだ。昨年はコロナ禍のため、韓国にいる振付師とはリモートでしかコミュニケーションを取ることができなかったそうだが、川尻は送られてきたダンス動画をなんと全員分頭に入れ、メンバーに指導したという。また、メンバーの性格を把握したうえで、個々に指導の仕方も変えているというから驚きだ。

 そんな川尻が「僕と反対の踊りができる」と語る豆原についても触れたい。川尻のダンスが“しなやか”、“華麗”だとしたら、豆原のダンスは“パワフル”や“キレキレ”という言葉が似合う。普段は可愛らしく柔らかい雰囲気で兄たちに溺愛されているグループの最年少なのだが、パフォーマンスではガラリと表情を変え力強く踊るギャップにやられる。豆原のダンスは、もちろん公式YouTubeなどで確認できるのだが、個人的に『2020 MAMA』のソロダンスを見ていただきたい。

[2020 MAMA] JO1_無限大(INFINITY) + Shine A Light

 「Shine A Light」の冒頭、舞台に1人で立ち、堂々とダンスをしている姿はエネルギッシュで頼もしい。その後のラストサビ部分での川尻のソロダンスと比較すると、改めて二人のダンスの違いがよくわかると思う。メンバーにとって二人の存在は大きな刺激になっているだろうし、心強いのではないだろうか。

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