NCT 2020 ショウタロウ、ENHYPEN NI-KI、TREASURE……K-POPグループで活躍の日本人メンバーに新たな傾向
K-POP業界では元々ネット経由での特に海外の人材発掘への意識は高かったと思われる。過去の例でも、TWICEのモモはYouTubeに載せていたダンス動画がきっかけで声のかかったJYPエンターテインメントのオーディションを受けて練習生になった。2020年は新型コロナウイルスの影響もあり韓国とその他の国での往来は以前より難しくなっている分、インターネット経由でのスカウティングやオーディションは今後も増えていくかもしれない。そしてそのような場合は実際に目で見られる部分が限られるため、最初からテクニカルな部分で求められるもののレベルは高くなっていき、結果的に実際の韓国内でのトレーニング期間は短くて済むケースが増えるということだろう。また、YGのTREASUREのように、海外支部システムがうまく機能するのであれば、韓国外でもオーディションやメンバー選出は現地スタッフに任せ、デビュー以降のみ韓国内に移動するというやり方も可能であり、海外在住の人材にとってはより「K-POP」というジャンルが選択肢として視野に入れやすくなる可能性は高いのではないだろうか。
今回は直近の男子グループの新しいケースについて言及したが、K-POPの外国籍メンバーにおいて日本出身のメンバーの比率は年々上昇している。「韓国外在住でK-POPアイドルを目指す」ということが第一目標になる場合、まずはトレーニングのために韓国に渡ることや韓国語を学ぶということが「一般的」であり、特に未成年の身では金銭的や環境的な面でそれが第一選択に出来ない場合もあるかもしれない。しかし今後はそれだけではなく、日本国内でダンスやパフォーマンス全般において自分が目指すものを突き詰めた結果、最適解の就職先としての「K-POP」という選択肢をとるケースと、そのようなすでにある程度技能的にトレーニングされた人材を求める事務所側というマッチングも増えていくのかもしれない。
■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ」
Twitter:@djutakata