古川慎の歌声から感じる底知れぬポテンシャル アーティストデビュー2周年を迎えたその魅力を紐解く

 これまで『アイドルマスター SideM』などのキャラクターソングでも、その類い希なる歌声を披露してきた古川慎。ソロアーティストとして、リズムに乗ることが難しいジャズを歌いこなし、はたまた胸に響くバラードを歌い上げるなど、その実力は決して付け焼き刃ではないと感じさせる。低音から高音まで幅広くフォローしたレンジの広さからも、どんなメロディでも歌いこなす、古川のポテンシャルの高さが滲み出ている。さらに自ら手がける歌詞は、まるで物語的な表現もあれば、ストレートな表現、またはどこか和を思わせる表現など、実に手練手管だ。次世代の男性声優アーティストとして注目の古川慎は、シングル3枚目にして、すでに他の追随を許さぬほどの抜きん出た実力を見せつけている。

■榑林 史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。

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