HiHi Jets、2020年は再スタートの年に 5人で目指す“伝説のグループ”という夢

困難を乗り越え目指すは伝説のグループ

 2019年9月。橋本と作間のとった行動が問題になり、2人は活動自粛に追い込まれた。舞台『DREAM BOYS』の公演中にも関わらず、途中から3人での出演となった。

 デビューは遠ざかったんですか? とスタッフが質問すると、「もちろん。もちろん遠ざかったと思います」と井上。「お客さんは5人のHiHi Jetsが観れると思ってお金を払って時間をさいてわざわざここまで足を運んでくださっているのに、そこに対しての申し訳なさはすごくあります」。猪狩も「辞めるにしても必ず一回戻ってこい」、髙橋も「失敗の一言で終わらせてしまうと何も成長できない」。厳しくも、メンバー間の絆を感じる言葉が並んだ。

 「やれることをやるしかない」、髙橋の言葉がこの時の3人に共通する気持ちだろう。

 デビュー前のユニットとはいえ、ジャニーズJr.人気を牽引する彼ら。人気の高まりと共に、今まで以上に注目が集まる。品行方正とまではいわないが、何時なん時もアイドルでいることが求められる。「仕事がなくなると何していいかわからない」と語った井上のように小学生の頃からジャニーズJr.として身を投じてきた者もいる。グループ活動は5人の人生がかかっているのだ。

 12月のインタビューで、髙橋は「全員がレベルアップして、もっとレベルの高いグループになると信じて」、井上も「何十年後も仲良く笑っていられたらそれでいい」と前向きな発言をした。以前と比べて、表情が少し和らいでいたのが印象的だ。

 年明けに復帰した橋本と作間。橋本は「(メンバーは)優しいですよ。めっちゃ怒られましたし。でも怒ってくれるのありがたいんですよね。見放したりしないで、ありがたいです」と謝意を伝えた。作間はピアノ練習を再開。「完全にグループの夢を自分の夢にしようと決めました」。

 「僕たちHiHi Jetsはですね、夢があります。それは伝説のグループになるということです。この5人ならできると思っています」。昨年のステージで髙橋がグループの目標を宣言した。

 試練を乗り越えた彼らにとって、2020年は再スタートの年と言えるだろう。歌にダンス、ローラースケート、楽器、芝居……他のユニットと比べても武器が多い彼ら。持ち歌「HiHi Jets」で、〈どんな壁もbreak it out〉と歌うように、この先どんな困難も乗り越え、HiHi Jetsにしか創れない“brand new world”にファンを連れて行って欲しい。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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