日向坂46、『ひなあい』などの共演で築いたオードリー 若林正恭との信頼関係

 若林正恭が『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にて結婚したことを発表した。この発表にいち早く反応したのが、日向坂46の1st写真集『立ち漕ぎ』公式Twitter。「若林さんご結婚おめでとうございます。結婚しても高本さんと小坂さんを贔屓すること、死んでもやめんじゃねーぞ!(中略)本当におめでとうございます」というツイートは話題を呼んだ。

日向坂46『こんなに好きになっちゃっていいの?』(通常盤)

 日向坂46(以下、日向坂)とオードリーは、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京・以下、ひなあい)で共演中(オードリーはMCを担当)。「見ていくうちに日向坂を好きになってた!」というオードリーファンもいるほど、双方のファンから愛されている番組だ。この番組の面白みは、日向坂とオードリーが互いにいじり合い仲睦まじくしているところにあるだろう。上記のツイートにもあるように、若林は高本彩花と小坂菜緒を贔屓していることを公言。それ以降、先生や先輩をからかうかのように、メンバーが若林の贔屓についていじるという流れが定番となっている。また“若林いじり”が本格化したのはキャプテンの佐々木久美が始まりであったように思う。佐々木久美は、“スタジオ入りで目を合わせない”、“けやき坂楽曲のボケを拾ってくれない”などと積極的に若林をいじり、接近していった。その後、日向坂とオードリーの距離が近づいていくなかで、加藤史帆や富田鈴花を筆頭に“若林にハマりたい”、“喜ばせたい”という思いをぶつけ、逆に若林を困らせるという新たないじりを展開。この番組は、オードリーがメンバーの良さを引き出すだけでなく、オードリーが彼女たちによって新たな魅力を引き出されている側面もある。だからこそ、双方のファンからこれほどまでに愛されているのだろう。

 そもそもこの二組の共演が始まったのは、2018年4月に放送された『ひなあい』の前身番組『ひらがな推し』から。2016年に本格的な活動を始めた日向坂(当時のグループ名は、けやき坂46)は、番組スタート時点で2年のキャリアがあり、バラエティ能力はすでに備わっていた。そのため「MCが新人を一から教える」ではなく「MCが視聴者とともに日向坂を知っていく」番組になっており、そのことが結果として日向坂とオードリーの関係性にいい影響を与えたように思う。

 また、若林が結婚を発表した同日、『ひなあい』では「緊急特別企画 そろそろ若様のご贔屓メンバーを決め直しましょう」がオンエアされた。この企画は日向坂が若林の“贔屓メンバー”になるべく様々なテーマでアピールしていくというものだ。

 メンバーが“若様好みの衣装”を身につけてくる場面で、元祖“贔屓メンバー”である小坂は上品な王道コーデ、高本はウエディングドレスで登場。一方で、加藤と富田は「某番組の若林チョイスコーデ」と題した衣装で出演。これは、ある番組で若林が人気店の洋服をコーデネートし不評を浴びたものだ。若林いじりを楽しそうにするメンバーと、それに嬉しそうに反応する若林。両者の関係性が深まっていることが伝わる場面だった。

 そして今回印象的だったのは、宮崎ロケの食事会で佐々木久美、加藤、松田、富田の4人に囲まれて止むを得ず「初めて手をつないだ話」を明かしたというエピソードだ。4人から逃げられなかったからだとはいえ、なかなか心を開かないことで知られる若林が、プライベートな話をするとはよほどの信頼関係になった証ではないだろうか。

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