AKB48 矢作萌夏センターは起死回生の一手となるか 若手メンバー抜擢の意図を読む

 AKB48が9月18日にリリースする56thシングル曲「サステナブル」のセンターが矢作萌夏に決定。7月24日放送の『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)にて、「サステナブル」が初披露された。

AKB48 矢作萌夏 1st写真集 自分図鑑

 作曲に井上ヨシマサ、振付に牧野アンナといったお馴染みのクリエイター陣を迎えた今作は、まさにAKB48色全開の楽曲。特に、AKB48「Everyday、カチューシャ」「真夏のSounds good !」、SKE48「片想いFinally」といった48グループにおけるシングル曲を手がけてきた井上による王道のサマーチューンとなっている。

 タイトルに付けられた「サステナブル」は、「持続可能であるさま」という意。披露された楽曲の歌詞には、〈自分たちを客観的に 振り返っちゃダメなんだ/どんな風に思われてもいい/もう一度 もう一度 君を誘いたい〉といった夏の終わりに意中の相手に思いを馳せる、秋元康によるリリックが綴られている。AKB48としては、指原莉乃が卒業センターを務めた「ジワるDAYS」以来のシングルであり、“卒業”というテーマに縛られることがない、かつNGT48の元メンバー・山口真帆に関する一連の騒動で大きく信頼が揺らいだ後のリリース。この「サステナブル」自体が、今後のAKB48グループの存続を意味しているとも捉えられるが、全ては推測の域を出ない。

 以前、『ジワるDAYS』リリースと『AKB48選抜総選挙』の開催見送りが発表されたタイミングで、「『AKB48選抜総選挙』2019年は開催見送り 指原莉乃のコメントからグループへの影響を考える」(https://realsound.jp/2019/03/post-334156.html)といったコラムを執筆した。そこでは、指原も言及している通りに、AKB48はシングルのリリースフォーマットがほぼ決まっていること、そのフォーマットが総選挙見送りによって崩れること、これまで毎年シングル単独センターには宮脇咲良、向井地美音、岡田奈々、小栗有以といったグループの未来を担うメンバーにスポットが当たってきたことに触れていた。

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