ダイアモンド✡ユカイ「君はともだち」歌唱は適任? 映画『トイ・ストーリー』との親和性を解説

 さらに同氏は、ダイアモンド✡ユカイが「君はともだち」を歌唱することになった理由についてこのように語った。

ランディ・ニューマン『トイ・ストーリー4』(オリジナル・サウンドトラック)

「ダイアモンド✡ユカイさんは、最近ではバラエティの印象が強いですが、出発点はロックミュージシャン。しかも、俳優としてのキャリアもある。ランディ・ニューマンの歌い方には、どこか芝居がかったところがあるので、ミュージシャンと俳優の2つのキャリアがあるユカイさんに合ってるかもしれませんね。ディズニーから話が来た時、ユカイさんは最初は断ろうとしたのですが、楽曲を作ったのがランディ・ニューマンと聞いて引き受けたそうです。ランディ・ニューマンが好きだった、というのも歌う上で大切だと思います。ランディ・ニューマンはクセの強いミュージシャンでもあるので、彼の音楽やユーモアのセンスを知っているというのは重要。あとは、ハンサムだけど性格は三枚目なところやお調子者だけど憎めない感じなど、ユカイさん自身がウッディのキャラクターに通じるところがあるようにも感じます。ユカイさんの歌い方は、ランディ・ニューマンの雰囲気を受け継ぎながら、ウッデらしさもある。シンガーとキャラクターその両方のエッセンスがあるところも『君はともだち』の歌い手として最適だったのではないでしょうか。また、『トイ・ストーリー4』で、ユカイさんが新たに録音し直したというところに注目したいですね。最初に歌を吹き込んだ時との大きな違いは、ユカイさんには子供が生まれたこと。ユカイさんは子守唄のように子供たちに『君はともだち』を歌って聴かせてきたそうです。それだけに、歌に対する思いも深まったはず。その違いにも耳を傾けてみたいです」

 わかりやすくシンプルな楽曲構成でありながら、『トイ・ストーリー』の魅力も凝縮された「君はともだち」。また、同曲を聴いているとキャラクターの顔が頭に浮かんでくるのは、ダイアモンド✡ユカイによる歌唱の影響もあるのだろう。本日7月19日には『ミュージックステーション』にて、ダイアモンド✡ユカイが同曲をパフォーマンスするとのこと。同放送で楽曲の魅力を改めて感じてみてはいかがだろうか。

(取材・文=北村奈都樹)

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