メジャーデビューシングル『メジャーボーイ』インタビュー
CUBERSが語る、メジャーデビューまでの軌跡とグループを支える個の強さ「5人合わせて500点」
目標は武道館で、夢は味の素スタジアム(綾介)
ーーそして、やっと、メジャーで勝負する切符を手に入れた。
TAKA:まさに、切符を手に入れたということですね。試合開始はこれからです。
綾介:この切符でどこまで行けるか、僕ら次第なんで。メジャーデビューしても、それがゴールではないですし、スタッフさんは頑張っていただいてるんで、本当に僕ら次第だと思います。
ーーそれで、デビュー曲「メジャーボーイ」の作詞作曲がつんく。いきなり凄いことになってますけども。
TAKA:僕らが一番驚いてます。
綾介:サプライズだったんですよ。去年のクリスマスライブで、まずメジャーデビューがサプライズ発表されて、メンバーみんな「えー!」みたいになって。僕とか大号泣してる中で、「作詞作曲は……つんく!」ってドーンと出て、頭真っ白でした。喜びというよりは、驚きと涙と、いろんな感情があふれ出して。
優:情報量が多すぎて、消化できなかった。
ーーその時点で曲はあったの?
TAKA:なかったです。
綾介:作詞作曲がつんく♂さんということだけ決まって、曲は3月3日のインディーズ卒業ワンマンのリキッド後に聴きました。
ーーその「メジャーボーイ」、聴いた時の第一印象は。
優:仮歌が女性のようなエフェクトされた声で、その段階からいつもと違うなと思いました。つんく♂節があって、CUBERSが今までやってきたブラックミュージック要素を残しつつ、という曲だったので、個人的にすごく好きでした。
TAKA:第一印象は、おしゃれ、かっこいい。歌詞的にもメッセージ性が強くて、僕らに対するエールみたいなものが受け取れる歌詞なので、つんく♂さんに背中を押してもらってる感じがありますね。ここから胸張っていけるなという感じです。何より、タイトルのインパクトがすごいですね。
綾介:メジャーデビューで「メジャーボーイ」って、そのままやないかい! って(笑)。それがすごくキャッチーで、曲中にも何回も出てくるんですよ。歌詞じゃなくてコーラスで。
春斗:僕たちの曲で初めて、掛け合いがある曲なんですよ。みんなと一緒に楽しめる曲だなと思いましたね。
綾介:曲調がディスコ/ファンクなので、初めて聴くのに懐かしいような気がしました。僕はダンスをやっていたので、そういう曲がすごく好きで、僕の言い方で言うと「渋いな」という感じです。いいね! じゃなくて、いいじゃん? みたいな、音楽通の方が横揺れしながら盛り上がる感じというか、そういう印象を受けました。それでいて、いろんな層の方に聴いてもらえるキャッチーさがあると思いますし、聴けば聴くほど、沼にはまっていくんじゃないですか。いい意味でダサいというか、わかりやすさがありつつ、しっかりかっこよくてメロディもキャッチーで、構成がしっかりしてて、しかも作った人がつんく♂さん。自信作です。振付師も夏まゆみ先生なので、夢のタッグじゃないですか。
ーー大変ですよ。贅沢ですよ。
TAKA:夏先生には、マインド的な指導もたくさんしていただいて、いち表現者としてのあり方を教えていただきました。愛があるなと思いましたね。曲に対して、振付に対して、僕らに対して、関わったものすべてに愛がある、素晴らしい方に振付していただいたと思います。貴重な経験でした。
優:振付一個一個に意味があって、ちゃんと説明してくれるんです。振付自体はすごく難しいことではないんですけど、かっこよく見せるのが難しいというか。今回、夏先生がつんく♂さんからもらったテーマがあるんですけど、「踊らない、踊らせない」というか。
ーーん? というと?
優:あんまりガツガツ踊らないで、「乗る」という感じ。たとえば、ブルーノ・マーズみたいな。
綾介:「Uptown Funk」のミュージックビデオみたいな、ファンクの乗りですよね。ステップだけで見せるとか。内側のグルーヴィーな乗りを出してほしいから、振りはそんなに難しくないけど、一個一個の振りにしっかりとリズムを入れ込んでる。アウターで見せるよりも、インを見せるところで、たぶんみんな苦労したんじゃないかな。
優:大きく踊ってもダメだし、小さすぎても見えない。絶妙なポイントを探すというか。
TAKA:夏先生には「帰る時もグルーヴを出しながら歩いて帰りなさい」と言われました(笑)。
綾介:「ステップしながら駅まで歩いて」って(笑)。
TAKA:出そうと思って出すというよりも、内側からのものなので。いかにナチュラルに乗れるかが大事なんだと思いましたね。
ーーそれすごいなあ。トップの人は言うことが違う。
綾介:説得力が違いますね。同じことを言われたとしても、すごく親身になって言ってくださるので、愛情を感じます。
ーーカップリング2曲目「手を繋ごう」みたいな明るいポップな曲も。3曲目「Five Step」みたいな、サビかっこよくて歌詞面白い系の曲も。CUBERSはいろいろやれる。
TAKA:全部の曲にそれぞれの良さがあるんで、僕たち自身も楽しいです。まずは「メジャーボーイ」を大事にして、みなさんに聴いてもらいたいと思います。ありがたいことに、つんく♂さん、夏先生、たくさんのスタッフが動いてこの1曲ができあがったので、僕たちはそれを100%で届けなきゃいけないですね。今、「1万枚のポストカード配り」というのをやってるんですけど、そういうふうに人に知ってもらう努力も怠らず、「メジャーボーイ」に繋がったらいいなと思ってます。すごい環境をいただきましたけど、それだけじゃダメなんで、甘えることなく頑張っていきます。
春斗:アイドルというだけで聴いてくれない人もいるんですけど、やっぱり楽曲を押してるので、できるだけ聴いてほしいなと思って活動してます。
綾介:手段はいとわない。何でもします。
春斗:これだけのことをしてもらってますから。
ーー変わらないでほしいな。売れて、取材拒否とかしないでね。
綾介:そこは変わらないです(笑)。どんなに売れても味スタにはちゃんとサッカー見に行くんで。
ーーありがとう(笑)。嬉しいなあ。
綾介:味スタでワンマンライブができるようになりたいです。ライブのあとにいつも言ってるんですよ。「目標は武道館で、夢は味の素スタジアムです」って。3年前に、FC東京のファンの方が3万人4万人入った中で、ハーフタイムで場内一周させてもらった時に「すげえ!」と思って、ここでライブしたいなと思いましたね、この景色を見るために。ぜひ応援よろしくお願いします。
ーー最後に、真面目な質問で締めましょう。CUBERSが、数多い男性ダンス&ボーカルグループの中で頭一つ抜け出すために、何が必要だろうか?
TAKA:個人の力じゃないですかね。素晴らしい環境を整えてくださっているので、あとは僕たち次第というか、おのおのの力を伸ばして、それをグループにいかに還元できるか? にかかってると思うので。それができれば、一皮むけたCUBERSをお届けできると思いますし、それに尽きるのかなと思います。夏先生に言っていただいた言葉があるんですよ。「一人一人がソロデビューできるぐらいの表現力を身につけなさい」って。
春斗:「5人で100点ではない」と言われました。
綾介:それだと一人20点で良くなっちゃうから、一人100点で、5人合わせて500点。一人で出て行っても成り立つくらいの存在になったら、すごい爆発が起きると言われました。
TAKA:そういう存在になれるように、頑張っていきたいと思います。
(取材・文=宮本英夫/写真=三橋優美子)
■リリース情報
『メジャーボーイ』
発売:2019年5月8日
【初回限定盤】¥2,000(税込)
<CD収録内容>
01. メジャーボーイ (としまえん2019年春の公式テーマソング)
02. 手を繋ごう
03. Five Step
<DVD 収録内容>
「メジャーボーイ」Music Video
「メジャーボーイ」Music Video メイキング映像
「CUBERSの!全国キャンピングカーTOUR」ドキュメンタリー映像
【通常盤】¥1,200(税込)
<CD収録内容>
01. メジャーボーイ (としまえん2019年春の公式テーマソング)
02. 手を繋ごう
03. Five Step
■ツアー情報
『CUBERS 初の東名阪TOUR
〜SUMMER of MAJOR BOY〜』
名古屋公演
日程:7月7日(日) 開場:16:30 / 開演:17:00
会場:HeartLand
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大阪公演
日程:7月20日(土) 開場:17:30 / 開演:18:00
会場:LIVE HOUSE Pangea
詳細
『CUBERS 初の東名阪TOUR
〜SPECIAL SUMMER of MAJOR BOY〜』
東京公演
日程:7月28日(日) 開場:16:00 / 開演:17:00
会場:WWW X
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