欅坂46 渡邉理佐 1st写真集『無口』インタビュー

欅坂46 渡邉理佐が語る、モデル業で得た内面の変化「グループを引っ張る側にならなきゃいけない」

 欅坂46の渡邉理佐が4月10日に1st写真集『無口』を発売した。渡邉は2015年に欅坂46の1期生としてデビュー。2017年からはファッション誌『non-no』の専属モデルもスタートし、先日発売された同誌の2019年5月号では初の表紙を飾るなど、グループ外の活動でも注目を集めている。

 1st写真集『無口』では、アメリカのマイアミやバハマを舞台に、無邪気な笑顔や初の水着姿など、これまで見せてこなかった様々な一面を披露。等身大の渡邉理佐を収めた一冊となった。インタビューでは『無口』の撮影エピソードをはじめ、モデルによって培われた経験や内面の変化、長濱ねるの卒業や2期生との交流といったグループの活動について話を聞いた。(編集部)

「外で得たものをグループに還元していきたい」

渡邉理佐

ーーもともと渡邉さんは、欅坂46初の雑誌専属モデルとして、2017年3月から『non-no』でモデルを務めていますし、そういう意味でもファンにとっては待望の写真集です。ある意味、欅坂46メンバーがグループ外で仕事をする道を切り開いた一人だと思うのですが、当時モデル業を始めた時の心境は?

渡邉:自分がまさか『non-no』の専属モデルになれるとは思っていなかったので、驚きが一番でした。メンバーからも「モデルの道を切り開いていって」と背中を押されたこともあって、モデルの活動をきっかけにグループやメンバーのことを知ってもらえるきっかけになりたいなと思っていました。それに、モデルを始めてから徐々に女の子のファンも増えていて。それまでは欅坂46から私を知ってもらうことが多かったんですけど、最近は『non-no』から私を知ってグループを好きになってくれる方々もいて、それはすごく嬉しいことですね。

ーーモデルをきっかけに、グループのことを外により発信できるようになった、と。専属モデルを始めた当初と比べて仕事に対する意識は変わりましたか?

渡邉:2年前と比べたら、だいぶ考え方や意識が変わったと思います。責任を強く感じるようになったというか。やっぱりグループの外の世界で学ぶことも多いし、気づくこともたくさんあって。こういう外での仕事で得たものをグループに還元していきたいという気持ちは、この2年でどんどん高まっているように感じます。

ーー内面的な変化もありますか?

渡邉:え~、なんだろう……でも、自分の意見を以前よりも伝えることができるようになってきたなと思います。まだまだ足りないとは思うんですけど、少しずつグループのことに対して「私が言わなきゃ」みたいな意識は強くなっていると思います。

ーーテレビなどを見ていても、ここ最近の渡邉さんは素の一面や意外な姿を見せることが増えたように思いますし、この2年間で自分に自信がついたからこそ、前に出ていけるようになったのかなと思います。

渡邉:恥ずかしいという気持ちはだいぶなくなってきていて。もちろん、苦手なこともあるし、バラエティも得意とはいえないんですけど、「もっと楽しんでいこう」みたいな気持ちは増えた気がします。


ーー他のメンバーもソロ活動の機会が増えて、それぞれの個性をどんどん発信している印象があります。

渡邉:それぞれの個人仕事が増えていくことは、メンバーにとってもグループにとってもすごく良い影響があると思いますし、もっと増えてほしいと思います。私も人のことは言えないんですけど、今までみんなの前で意見を言えなかったメンバーも少しずつしっかり自分の意見を言えるようになってきていると感じます。それは一人ひとりが自信をつけてきたからだろうし、そういう意識が高まっていくことで欅坂46ももっと良いグループに成長できるのかなって。

「ねるは欅坂46にとっても大きな存在」

ーーソロ活動も増えていく中で、2018年はメンバーの卒業も多かったと思います。最近では長濱ねるさんが卒業を発表しましたが、お話を聞いたときはどのように受け止めましたか?

渡邉:ねると一緒にご飯にいく時間があって、そこで卒業の話を聞いて。みんなに話す前だったので、本当にびっくりしたというか、時が止まるような感覚がありました。卒業の話を聞いて、必ずしも止めることが正解ではないと思うし、本人が決めたことを尊重して応援してあげたいなと思うんですけど。やっぱり、ねるは欅坂46にとっても大きな存在で、一番グループの外で活動してくれていたから、今でも卒業するのは想像がつかないです。正直、これからグループがどう変わっていくのか不安もあるけど、もう少し卒業までは時間が残されているから、きっとその時がくるまで実感は湧かないと思います。

ーー改めて、メンバーとしての意識が高まる時期なのかもしれません。先日オンエアされた『欅って、書けない?』の企画「8thシングル『黒い羊』ヒット祈願」の中で、多くのメンバーが「グループにもっと貢献したい」と発言されていました。先ほどグループへの還元という話がありましたが、渡邉さんもそういう意識は強いですよね。

渡邉:そうですね。今までの自分の人生は引っ張られる側だったというか。私が前に前に出て行くイメージができなくて、引っ張ってくれる人を支えようみたいな感じで生きてきたんです。ただ、今は『non-no』や個人で仕事をさせていただく機会も少しずつ増えていって、2期生も入ってきてくれたので、私もグループを引っ張る側にならなきゃいけないなって。そういう状況になることが今まで無かったから、難しいなとはいつも感じています。

ーーちなみに、2期生はどうですか?

渡邉:すごいピュアで、可愛いです。

ーー先輩としての意識が出てきたりは……。

渡邉:やっぱり、先輩的な意識でいなきゃいけないとは思います。でも、まだ2期生と一緒に仕事をする機会も限られていて。そこまで実感できていないのかもしれないです。これから作品やライブを2期生も交えて作り上げていくことができたら、もっと実感が湧いてくるのかなと。

ーー渡邉さんは面倒見の良いイメージがあります。3年目の先輩として、今言えるアドバイスはありますか?

渡邉:そんなことないです(笑)。2期生の存在は、これからグループが変化していく上でも大事になってくると思うので、しっかり育っていってほしいというか。私たちで、2期生の子たちが過ごしやすい環境を作ってあげられたらいいなと思います。一番良いのは、楽しんで活動してくれることだと思うので。最初はどうしたらいいのかわからないことがたくさんあるのは当たり前だと思いますし、そこでそんなに無理をする必要もないと考えてて。心から楽しんで一緒に活動ができたらいいなって思います。

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