JUMP 中島裕翔、セクゾ 中島健人、WEST 藤井流星・小瀧望……次世代の演技派ジャニーズ

 10月期ドラマを見渡すと、改めて今期も多くのジャニーズたちが活躍していることに気づく。TOKIOの松岡昌宏は王道ラブストーリー『大恋愛〜僕を忘れる君と』(TBS系)でスマートな物腰のエリート医師を演じ、嵐の相葉雅紀は『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)で、持ち前の優しさと動物好きを活かして獣医を好演。また今年デビューしたKing & Princeは、高橋海人、神宮寺勇太、岩橋玄樹が『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系)でトリプル主演を果たし、彼らのフレッシュさとマッチした青春ドラマを繰り広げている。

 なかでも注目したいのは、Hey! Say! JUMPの中島裕翔、Sexy Zoneの中島健人、そしてジャニーズWESTの小瀧望、藤井流星の4人。それは、彼らが今期挑む役どころが、それぞれの良さがストレートに伝わってくる、まさに“ハマり役“だからだ。ドラマを通じて、彼らが気になったという人も、きっとその先にある本来の魅力をギャップなく愛せるはずだ。

Hey! Say! JUMP 中島裕翔

 月9ドラマ『SUITS』(フジテレビ系)で、記憶力に長けたフリーター・大貴を演じている中島裕翔は、元来の好青年っぷりが存分に発揮される。中島裕翔という人は、とにかく良い青年なのだ。早くから芸能界で活躍してきた彼は、敏感な年頃に挫折を経験。メンバーとも正面から衝突した過去もある。だからこそ、人の痛みや傷つくことに対してデリケートだ。そして繊細がゆえに、苦悩を表現するのがとてもうまい。敏腕弁護士・甲斐(織田裕二)のアイデアで経歴を詐称し、アソシエイトになった大貴が追い込まれるシーンは、中島裕翔ならではの大きな見せ場だ。役柄と同じく、悩み、もがき、それでもめげずに彼は成長していく。その姿にこそ、ファンは魅了されているのだから。

Sexy Zone 中島健人

 中島健人は、『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)で、イマドキさとり世代刑事・斑目を演じている。この役では、中島健人の天性の人たらしっぷりが炸裂。人たらしというと聞こえが悪いが、彼の言動にはみんなが思わず頬が緩んでしまうのだ。ご存知の通り、彼はラブホリ(ラブホリック)王子様の異名を持つ、どんなシチュエーションでも、誰が相手でもファンをとろけさせる術を本能で知っている。「お前、なんかイヤなことがあると保健室に駆け込むタイプだろ?」と大泥棒・煙鴉(遠藤憲一)と言われると、キラーンという効果音と共に満面の笑みを見せる。これには、煙鴉も笑うしかない。刑事と大泥棒という異色のタッグも、大泥棒が中島健人扮する斑目が魅力的であればこそ。煙鴉を捕まえる前に、視聴者全員が中島健人に心を捕えられてしまうに違いない。

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