Block.B ZICO、SHINee テミン、2PM ジュノ、EXO-CBX…日本でのソロ&ユニット活動に注目

 このように、ソロ活動やユニット活動、特にコンサートに関しては、日本先行だったり日本でしか開催されないケースも少なくはない。これにはおそらく、日本での人気の高さに加え、日本の方がコンサートを開催しやすいという環境も関係しているのではないだろうか。韓国内ではアイドルのコンサートが頻繁に行われるようになった現在でも会場が慢性的に不足しており、アーティスト本人からも「ライブをやりたくても会場が空いてない」「適度なキャパの会場がない」という声もよく聞かれる。数万人規模のコンサートであれば野球場や競技場・体育館などを代用できるが、数千〜1万弱までの小・中規模コンサートを開催できる会場はあまり多くないという。その点で、東京だけではない近郊都市にも大規模ライブハウスやコンサートホールがある日本は、グループ活動よりは規模が小さくなるソロやユニット活動には適しているのかもしれない。韓国内でのアルバムリリースは単発のショーケースや音楽番組での活動がメインだが、日本ではアルバムリリースにはコンサートがつきもので、むしろコンサートツアーを行う前提でのアルバムリリースというケースもあるという違いもあるだろう。

 また、個人メンバーに対する私設ファンサイトが盛んで“マスター(※写真や動画を様々な現場で撮影し自分のブログ、サイト、Twitter等でアップする)文化”がファン活動の大きな部分にある韓国内のアイドルファンドムでは、“単推し”(=自分が好きなメンバーにしか興味がない)のファンも少なくないため、特に人気の高いメンバー以外はソロ活動が難しい場合もある。一方、グループ単位で推す傾向のファンが多い傾向の日本では、例えば特定のメンバーのファンではあっても、同じグループ内の他のメンバーのソロコンサートやユニットライブも見に行きたいというファンも少なくないようだ。

 韓国でも男女ともにアイドルグループの活動期間が長くなってきているのに伴い、グループ活動以外の個人やユニットでの活動の機会やバリエーションが年々増えてきている。韓国よりもライブが開催しやすい日本での活動は、今後も増えていくかもしれない。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ」
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