けやき坂46、今年はかけがえのない“熱い夏”になる? 『TIF』単独出演に寄せて

 TIFの出演直前となる8月1日、ひらがなけやきは新曲「ハッピーオーラ」のMVを解禁した。グループの個性を表すワードとして浸透しつつある“ハッピーオーラ”を冠した、ライブやフェスでの盛り上がり必至な明るい応援ソングだ。さらに、人気・実力・面白さ共にひらがな最強の加藤史帆が遂にセンターを務め、その両脇を、2期生でも各誌面を飾る人気者の小坂菜緒と渡邉美穂が固めるという、今のひらがなけやきを象徴する出し惜しみのない布陣が組まれている。シングルごとに変わっていくセンターもさることながら、今の漢字欅にはない1期生と2期生が融合した体制は、表題曲である漢字欅の「アンビバレント」に対し、まさに色んな意味でアンビバレントである。この新曲も今回のTIFで披露される可能性は高い。

 ひらがなけやきのメンバーたちはツアーが始まる前から、自分たちの“ハッピーオーラ”という個性は漢字欅のクールさがあってこその武器と認識し、さらに“ひらがなと言えばこれ”というものを探せたらと、ハッピーオーラの“その先”を見据えて活動してきた。そしてツアーを終えて得たものは、1期生と2期生の深まった絆だ。『月刊エンタメ9月号』でキャプテン佐々木久美は、舞台『あゆみ』が1期生と2期生の混合で演じられたこと、2チームに分かれての舞台だったことから、本当の意味で20人全員のチームワークが鍛えられたとグループの現況を分析。さらに同誌で、佐々木と加藤が、今年の1月に行われた日本武道館3デイズ公演では2期生がWアンコールに登場できなかったこと、7月10日幕張メッセイベントホールにて行われた『走り出す瞬間』ツアー最終日のWアンコールでは、休業中の影山優佳も参加し、20人全員で「NO WAR in the future」を歌唱できたことにふれ、グループ、そして会場全体が一つになれたのは本当に良かったとも語っている。

 「ハッピーオーラはけやき坂46のモットーなので、けやき坂46のテーマソングになればいいな」と加藤がテレビの取材で語っていたように、「ハッピーオーラ」のMVは彼女たちが妖精に扮し、オフィスでハッピーオーラを振りまくというもの。深い絆でパワーアップしたハッピーオーラを武器に、我々にどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。アイドルにとっては登竜門であるTIFという舞台での初日のトリ、そして彼女たちのことをあまりまだよく知らないアイドルファンも多く足を運ぶフェスというアウェイでのパフォーマンスは、ひらがなけやきにとってかけがえのない“熱い夏”の経験となることだろう。

(文=本 手)

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