PENTAGON「Shine」がチャート逆走でロングヒット! “オタク”コンセプトの歌詞&MVに注目

切実な思いが実った初のチャートインという快挙

 今回の「Shine」はリーダーであるフイと、プロデュースチームFlow Blow(フローブロー)、そしてメンバーのイドンが参加して制作した曲だ。フイは、「一人の時はこれが合っているのか良いのかを判断をするのは難しかったが、イドンがいたので決定が容易だった」とショーケースのインタビューで語っている。

 以前リアルサウンドのコラムでも紹介したが、PENTAGONは“自作曲ドル”と呼ばれ、4枚目以降のアルバムについてはセルフプロデュースを行ってきたグループだ。

 特にフイは、『PRODUCE 101 シーズン2』での「Never」やWanna Oneの「Energetic」というヒット曲を手掛けたことにより、PENTAGONの名前よりも彼自身の名前が世間に広がっていた。

 しかし、その後に出したPENTAGONの「Like This」や「Runaway」はフイの自作曲でポテンシャルが高いわりには思ったような結果が出なかった。そういうこともあり、おそらく彼の肩には大きなプレッシャーがのしかかっていただろう。初のチャートインの快挙を聞いた彼は、「今まで苦労を思い出して、赤ちゃんのように泣いた」と後に放映された動画アプリ「V LIVE」で語っている。

 「明るいコンセプトで活動することが初めてだった」という「Shine」は、今までパワフルな曲調と重いテーマの歌詞が多かったPENTAGONとはガラリと雰囲気を変えてきた。これが成功のカギの一つの要素になったのかもしれないが、それだけではない。

 チャート逆走後のインタビューで「全メンバーが立ち上がって『今回だけは本当に良くしよう。2018年はPENTAGONの年にしなければならない』と、切実さが強かった」とフイは言っている。つまり、今回のアルバムでは絶対にうまく行きたいというメンバーの切実な思いがあったのだ。その思いが実った結果が、今回の「Shine」のヒットに繋がったのではないだろうか。

 PENTAGONの本当の勝負は、この次だ。次回のカムバックでどのような結果が残せるかが、一番大事になってくるだろう。次はどのようなPENTAGONを見せてくれるのか、「Shine」で注目をした大衆たちは期待をしているに違いない。彼らはこの「Shine」をきっかけに、“輝こう”としている。今はその第一歩にすぎないのだ。

■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3〜4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等
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