マジカル・パンチライン 小山リーナ&沖口優奈も参加 『ヒントン・バトル ダンスアカデミー』がワークショップ開催

 ヒントン・バトルが主宰を務めるダンススクール『ヒントン・バトル ダンスアカデミー』(以下、HBDA)が、9月24日に『HBDA SOUL-DANCE&BBQ』を行なった。

 このイベントは、一大ワークショップツアー『ラフ&ピースツアー2017』の番外編として開催されたもの。『ラフ&ピースツアー』では、吉本興業が次世代のエンターテインメント分野での人材育成を目指して沖縄県内をはじめ全国の中高生を対象に体験型授業を行っている。今回はHBDAプロデュースのもと、本場ブロードウェイのダンスに触れることで、ダンスの楽しさと奥深さを家族で一緒に体験してもらおうという趣旨で、50名の小学生を抽選で招待。HIPHOPダンスワークショップの体験や、ヒントン・バトルが振付・監修を担当したHBDA生徒によるパフォーマンスなどが行なわれた。

 講義は生徒を25人ずつの2チームに分け、シダン・キャンプベル(HIPHOP講師)と北折香保里(CahoGold HIPHOP講師)のワークショップを交代で1コマずつ、計2コマ制で実施。リアルサウンドではこの模様をレポートする。

 まず、どちらの講義にも共通していたのは、ただダンスを教えるのではなく、そのジャンルやテクニックのルーツをしっかりと説明し、ジャンル名を何度も復唱させていたこと。まだスタイルも定まっていないことが多い小学生の子どもたちへ向けて、文化的な理解を深めさせることで、特定のジャンルに興味を持つきっかけにもなったのではないだろうか。

 北折香保里のワークショップでは、「アフリカンダンス」を軸としたHIPHOPダンスをレクチャー。リズムに乗ることの重要性や、首の動きが欠かせないこと、HIPHOPダンスはアフリカンダンスから生まれたことを解説し、発声を通して受講生の照れを徐々に解消しながら、最終的にはダイナミックな動きを会得させ、集団でMajor Lazor「Watch Out For This」に乗って楽しくダンスするまでに至った。また、ワークショップの後編では、イベントの司会を務めるヒデ(ペナルティ)と、ヒントン・バトルも教室を訪問。ヒデがアフリカンダンスに参加するなど、ゲストと受講生の交流も見ることができた。

 一方シダン・キャンプベルのワークショップでは、「タット」「ポッピン」「ブレイキン(ブレイクダンス)」を伝授。まずはこれらのダンスに必要な「トップロック(頭を固定した振り)」を教え、そこから筋肉を固めて使う「ポッピン」や、腕を柔軟に動かす「タット」をしっかりと伝えつつ、シダンは「ここからムーンウォークを教えます」とコメント。ムーンウォークは元々「バックスライド」というテクニックであったことを解説し、一つ一つの組み立てを順序立てて教えることで、短時間のうちに受講生はムーンウォークをマスターすることに成功した。ゲストとしてレッスンを受けていたマジカル・パンチラインの小山リーナと沖口優奈も、苦労しながら見事技術を習得したようだった。

 レッスンが終わると、別会場でHBDAパフォーマンスステージがスタート。ヒデがMCを務めて場を盛り上げると、ヒントンは受講生について「最高!」と話し、シダンは「みんな才能があるし、ファッションを含めて独自のスタイルを持ってるから、それをなくさないで欲しい」、北折は「日本はシャイな子が多いけど、今日は声が出ていた」とコメント。その後、HBDA生徒がマイケル・ジャクソンの「Stranger in Moscow」に合わせてモダンダンスを披露したかと思えば、「エスメラルダ」「フロリナ王女」「チャイコフスキー」のバリエーションを3人がソロダンスでパフォーマンス。後半はkurikoが振付、HIDEBOHが監修を務めたタップ・アカペラと、ヒントンと北折が振付したヒップホップダンス「ステップアップ5」で圧巻のテクニックを見せつけた。これらの「モダンダンス」「バレエダンス」「リズムタップ」「HIPHOPダンス」は、HBDAでも特に重要視して教えている4ジャンルだ。

 全演目が終わると、ヒントンが「アメリカンバーベキューを用意したので、ぜひ食べていってください!」と言って、そのままアメリカンスタイルのバーベキューへ。ワークショップを通じて仲良くなった受講生同士がさらに親睦を深め、ダンスの先輩であるHBDA生徒とも楽しくトークを繰り広げるなど、意義のある交流が各所で行なわれていた。

 イベントの最後には、ヒントンの口からHBDAの2期生オーディションを開催することが発表された。9月24日から11月19日まで応募を受け付け、11月25日と26日にオーディションを行うのだという。第1期メンバーが今回のパフォーマンスができるほどに成長を遂げたことで、2期生の募集へと踏み切ったのだろう。HBDAのパフォーマンスステージからは、そんな手応えも感じ取れた。

(取材・文=中村拓海)

■関連リンク
ヒントン・バトル ダンスアカデミー公式HP

 

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