中田ヤスタカ、『DJノブナガ』プレス発表会で“ゲーム音楽”を語る 登録事前受付もスタート

中田ヤスタカ『DJノブナガ』でゲーム音楽制作

 スクウェア・エニックス、ワーナーミュージック・ジャパン、アソビシステムの3社が共同で発表する新作ゲームアプリ『戦国アクションパズル DJノブナガ』。そのプレス向け発表会が9月13日、都内で行われた。

 同ゲームは、中田ヤスタカが新曲を書き下ろし、音楽プロデュースを全面的に行っている。さらに、キャラクターデザインは、ダンスゲーム「バストアムーブ」やTVアニメシリーズ「OH!スーパーミルクチャン」などを手がける田中秀幸氏、ゲームデザインは「グルーヴコースター」や「スペースインベーダー インフィニティジーン」を手がけるタイトーのゲームデザイナー石田礼輔氏が担当している。

 発表会では、まず3社の代表として松田洋祐氏(スクウェア・エニックス 代表取締役社長)、小林和之氏(ワーナーミュージック・ジャパン 代表取締役社長 兼 CEO)、中川悠介氏(アソビシステム 代表取締役)のビデオメッセージが流れ、同ゲームが目指す形を述べた。そしてその後は、クリエイター陣である中田ヤスタカ、石田礼輔氏、スクウェア・エニックスゲームプロデューサーの柴貴正氏の3人でトークセッションが行われた。

 『DJノブナガ』のプロジェクトの立ち上がりは、ワーナーミュージックがスクウェア・エニックスに「音楽とゲームの新しい融合をやりたい」とオファーしたことがきっかけだという。プロデューサーである柴氏は、音楽面に中田ヤスタカが携わることが決まり、ゲームを作るデザイナーは「音楽が好きで音楽のことをわかってる人がいい」という理由で、世界的にヒットした音楽ゲームを手がけている石田礼輔氏に依頼。その二人が決まったことにより、その世界観にあうキャラクターデザイナーとして、田中秀幸氏が選ばれた。

中田ヤスタカ

 中田ヤスタカが開発段階からゲーム音楽に携わるのは今回が初の試みだ。プレイ中の各ステージのみならず、ホーム画面やマップ画面など、すべての音楽を制作している。映画『何者』など映像作品の劇伴も数多く手がけている中田だが、その違いを「映画は最初からこのシーンで音楽を使うというのが決まっているけど、ゲーム音楽は、各プレイヤーの操作によって次のシーンが決まり、そのレスポンスとして音楽が存在する。プレイヤーのテンション感にあわせて曲が展開していくので、気持ちいいタイミングで気持ちよく音楽が鳴るように意識した」と、制作を振り返った。また、もとからゲーム音楽好きでもある中田は、人生における夢として「ゲーム機のハードの起動音を作ってみたい」という願望があることも明かした。

 また、かねてから中田ヤスタカのファンであったという石田氏は、「中田さんはゲームの理解がすごく早かった。中田さんの曲が流れるというのが常に頭の中にあったので、普通のBGMにしてしまうとつまらない。上手にプレイすると音楽のテンションも上がっていくし、失敗すると下がる。そういうところを意識しました」と話した。

 トークセッション後は、石田氏の解説のもとYouTuberのHIKAKIN、水溜りボンド、Masuoがゲームを実践。操作方法は簡単なもので、各ステージごとに音楽やプレイの特色に違いがあることが明かされた。

 中田ヤスタカが、音楽面を全面的にプロデュースするということで、そのことを念頭に置きながら各クリエイターがアイデアを出し、形にしていった『DJノブナガ』。同ゲームは今年秋にリリースが予定されており、それに先駆け、13日より事前登録の受付がスタートした。ゲームと音楽が融合することで、音楽の新しい聞き方、楽しみ方を提供してくれるだろう『DJノブナガ』に今後も注目だ。

(取材・文=若田悠希)

■リリース情報
9月13日より事前登録受付スタート
事前登録サイトURL

■関連リンク
『戦国アクションパズル DJノブナガ』公式サイト
『戦国アクションパズル DJノブナガ』公式Twitter

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