3月2日AL@リキッドルーム公演レポート

ALはバンドとして現在進行形で進化を遂げている アルバムリリース目前ライブを分析

後藤大樹(Dr、Cho) 藤原寛(B、Cho)

 これまでの2人だけのライブ、そしてバンド編成となってからやったいくつかのライブと比べて、この日、特に印象的だったのはステージ上の小山田のフロントマンとしての役割を引き受けたかのような自信と喜びに満ちたアクションだった。時にオーディエンスに投げキッスを送り、時にギターを長澤にまかせてハンドマイクで歌う(アルバム未収録の「ワレモノ」)小山田と、それを嬉しそうに見ながらギターと歌声で必殺のフレーズを次から次へと繰り出す長澤。クリエイティブにおいてこの2人はALの中でまったく対等なポジションにあるわけだが、それをそのままステージ上に持ち込むのではなく、それぞれが最も居心地のいい場所を見出しつつある。それは、andymori時代から飛躍的にプレイの幅を広げている藤原と後藤も同様だ。そんな、まさに現在進行形でバンドがバンドとして形作られている姿を目撃することができた。

 リアルサウンドでは、ALの4人にとって(取材日的に)完全に初となった、記念すべきロングインタビューを近日中にアップします。乞うご期待!

(取材・文=宇野維正/撮影=杉田真)

■セットリスト
3月2日(水)LIQUIDROOM

<Polaris>
1. 天気図
2. ねじまわし
3. 深呼吸
4. 月の恋人
5. 光と影
6. 瞬間

<AL>
1. HAPPY BIRTHDAY
2. 風のない明日
3. シャッター
4. ランタナ
5. あのウミネコ
6. リンリンリン
7. 北極大陸
8. Mt. ABURA BLUES
9. さよならジージョ
10. ワレモノ
11. 15の夏
12. メアリージェーン
13. 心の中の色紙
14. 会いにいくよ
En
15. ハートの破り方
16. 花束

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