松任谷由実、歌い継がれる自身の楽曲に思わず涙「過去の自分に時空を超えて教えてあげたい」
松任谷由実が12月19日放送分の『SONGS』(NHK総合)に出演した。
“大人の心を震わせる音楽番組”をコンセプトに掲げ、様々な形でアーティストの歴史を振り返る同番組。今回は松任谷の創作のルーツを探るため、フランス・リヨン、長崎・五島列島への旅を通じ、彼女の知られざる創作の原点に迫った。
まず松任谷は、11月に公開された映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』の日本語吹替版主題歌「気づかず過ぎた初恋」の曲づくりのヒントを探すため、『星の王子さま』の作者、サン=テグジュペリの故郷である同場所を訪問。サン=モーリス教会へと足を運ぶと、中学生の頃に読んで感銘を受けたという同作について「読み返したらまったく理解できなくて焦りました。清らかなものをどこかに置いて、大人になってしまった」と、自身の価値観が変わってしまっていたことを嘆いた。
続けて松任谷は、パイロットでもあったサン=テグジュペリが足繁く通っていた飛行場や、『星の王子さま』が授業で使われている小学校を訪れた。小学校では、同作のなかで「大切なものは目に見えない」と語られていることについての議論が交わされ、松任谷は「<目にうつる全てのことはメッセージ>という自分が作ったフレーズの逆だけど、魂は一緒。そこを描かなくちゃと強く思っています」と、楽曲の根幹に通じ合うものがあることを語り、同フレーズを持つ名曲「やさしさに包まれたなら」をスタジオライブで歌唱した。