SMAP、“中居歌い出し曲は大ヒット”のジンクス続く? 新曲で見せた充実の現在地
「華麗なる逆襲」では間奏部分にメンバー同士のダンスバトルがある。若手グループのコンサートなどではよく見かける演出だ。だが、SMAPがやると、働き盛りになったかつての野球少年たちが、ひさしぶりに草野球をするかのごとく無邪気さが際立つ。また生放送の「Mステ」で「ユーモアしちゃうよ」を歌えば、アドリブで木村がカメラに頭をぶつけたり、香取がアニメ声を真似して、メンバーから思わず笑顔が溢れ、自由奔放に歌を楽しんでいる姿が話題になった。
かつての先輩アイドルたちが築いた型を守ってきた10代、その概念を打ち破ってバラエティーなど積極的にトライしてきた20代、グループとしてだけではなく個人でのキャリアにも磨きをかけてきた30代、そして今、彼らは本当の意味でSMAPとしての価値を見出しているのかもしれない。
最後にひとつ。「SMAPの曲は中居が歌い出しを担当しているシングルは大ヒットする」というジンクスがあるのを、ご存知だろうか。あの「世界に一つだけの花」を始め、中居のユニークな歌声が流れてくると耳に引っかかるのはうなずける。そして、今作「華麗なる逆襲」も歌い出しは中居だ。レジェンドクラスのトップアイドルSMAPも、まだまだ売れる気満々のようだ。
(文=佐藤結衣)