フォスター・ザ・ピープルに続くのは? アメリカ若手バンドの新潮流を読む

ハウラー

Howler - Don't Wanna

 2012年、デビューアルバム『アメリカ・ギヴ・アップ』で、名門レーベルのラフ・トレードが送り出す、期待の新人としてデビューを果たした、ミネアポリスを拠点として活動するロックバンド。「ポスト・ストロークス」との呼び声も高かったが、同年にブレイクしたバンドと比べると、ブレイクしたとは言いがたい部分もあったかもしれない。しかし、3月26日にリリースされるセカンドアルバム『ワールド・オブ・ジョイ』は、先駆けて公開されている「Don't Wanna」の仕上がりから、その悔しさを補って余りある作品になると期待されている。

リアル・エステイト

Real Estate - Talking Backwards (Official Video)

 ニュージャージー州を拠点として活動する、ギターロックバンド。2011年にリリースされたセカンドアルバム『デイズ』では、ピッチフォークで10点満点中、8.7点を獲得したほか、32の批評媒体から100点満点中平均で77点を獲得(参考:メタリクティック)し、批評家筋や、早耳のインディーリスナーから、高い評価を集めた。約3年ぶりのリリースとなる、3月26日発売のアルバム『アトラス』では、5人体制になったことにより、彼らの持ち味である叙情性のあるギターの音に、さらに厚みが増している。このアルバムをきっかけに、玄人だけでなく、一般リスナーにも多く周知されることになるのではないだろうか。

 このように、今春発売かつアメリカの若手と限定しただけでも、数多くの有望株が揃い踏みすることからも、シーンの充実ぶりがわかる。イギリスのシーンもまた動きが活発なので、追って紹介したい。
(文=編集部)

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