「人はどんな形であれ、音楽を求めていく」Plastic Treeの創作スタンスが変わらぬ理由

凄くフラットに“作品としていいものが出来た”と思ってる

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ギター担当のナカヤマアキラ。

ーーこの『echo』という作品を作るときに20周年というのは意識されましたか?

長谷川:メジャーデビュー15周年のとき……一昨年の『インク』のときは、『Hide and Seek』(1st Album)のセルフカバー作業もやってたんで関連があったと思うんですけど、実は今回あんまりなくて。でもなんかそういう風に結成20周年を迎えるのも、なんかプラっぽくていいかなと思います。そういう本当に通常営業的な(笑)感じというか、今自分たちがやってみたいことを作品にして、いろんな所行ってライブして、っていう、本来バンド作ったときにやってみたかったことをちゃんと実践することが、自分たちにとって20周年を迎える一番いい過ごし方なのかなという気がしますね。今回の『echo』は時間もかけて1曲1曲突き詰めていった部分もあるので、作品としては完成したんですけど、ライブでそれを表現するときに、どういう変化をそれぞれの曲がしていくのかなっていうところに興味があって。今凄くフラットに“作品としていいものが出来た”と思ってるんですけど、いい意味で壊せるところは壊していけると思うし、今回作品作るにあたって足りなかったところは、ライブで演奏されて付け足されていくと思うので。

ーーところで発売日が3月5日(参考:2nd Album『Puppet Show』収録『3月5日。』)というのは、少し因縁的な何かも感じますね。

有村:うーん、これはミニアルバムつくりましょうってことになったときに、3月5日が発売日っていう選択肢があったんです。あの曲はバンドにとってかなり意味をもった曲だなあという意識がメンバー全員にあったので。そういう日に20周年……バンドが20歳になったときに作った作品が出るっていうのは狙ったわけじゃないんですけど、自分たちがそういう選択が出来るってことに意味を感じた、っていう感じかな。

ーーあの曲はほんとにバンドの核になるような楽曲ですよね。じゃあちょっと運命論とか信じちゃった感じですか?

有村:そんな感じ(笑)。結果的に自分たちがそれを感じたっていう感じですね。

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