金子ノブアキが2月に新作『Historia』発表 名ドラマーがソロ作で新たなる地平へ
RIZEのドラマーとして、そして近年は俳優としても幅広く活動を行う金子ノブアキ。マルチ・プレーヤー/作曲家/シンガーとしても知られる彼が、ニュー・アルバム『Historia』を2014年2月12日にリリースする。
激しいビートを叩き出すドラマーとして知られる彼だが、ソロ・アーティストとしては繊細でバラエティ豊かな作風が特徴だ。2009年のファースト・アルバム『オルカ』は、エレクトロニカの要素を持つような静かできめ細やかなものから、レッド・ツェペリン的なハード・ロック調のものまで、バラエティ豊かな楽曲が収録されていた。ドラマーとしてのハードな側面とは裏腹に、ある意味、憂いを帯びているとも言えるボーカル/曲調が、当時は驚きをもって受け入れられた。
それからの5年間、RIZE、セッション・ミュージシャン及び俳優としての活動の合間を縫って、次のソロ作の構想を考えていたのだろう。プライベート・スタジオを中心として1年以上をかけて制作したのが今回のニュー・アルバムだ。
王道のギター・ロックから、ダンス・ミュージックまでジャンルレスな楽曲が収録されており、最新のコンピュータサウンドと生ドラムスを複雑なリズムで融合させたインストゥルメンタル曲など実験的な要素も取り入れている。
金子ノブアキ本人は「暗くて静かで個人的な音楽だと感じる人もいるかもしれない。だけど実は、すべてが喜びと祝福の音楽」とのこと。自分のルーツ、死生観、自身が持って生まれたもの、恵まれた環境のなかで鍛えられてきたもの、そして将来に向けての欲求や想像力……それら全てを音楽に詰め込んだというニュー・アルバム。「実験から生まれたものであろうと、かならず普遍性というか、ポピュラリティの伴ったものにしたかった」という、彼のフィルターを通した「ポップ・ミュージック」を期待しよう。
【作品情報】
発売:2014年2月12日
WPCL-11715 ¥2700(税抜き)
New Album『Historia』
1.Historia
2.Postman
3.Weather and Seasons
4.Call My Name
5.Signals
6.Ranhansha
7.Curtain
8.Sad Horses
9.The Chair