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アリアナ・グランデ、トクマルシューゴ、METALLICA…トイ楽器が広げる、表現の可能性

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 「Nintendo Labo」を使ったアリアナ・グランデのパフォーマンスが話題だ。

Ariana Grande, Jimmy & The Roots Sing “No Tears Left to Cry” w/ Nintendo Labo Instruments

 これは1954年からアメリカNBCで放送されている大人気深夜トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show Starring Jimmy Fallon)』のもの。演奏するのは番組司会のジミー・ファロンとハウスバンド・The Roots。おもちゃの楽器とは思えないハイクオリティなサウンドと演奏に、世界中から感嘆の声が上がっている。

 2018年4月に発売された「Nintendo Labo」は、「Nintendo Switch」と連動する段ボールキット。最近ではスマートフォンやタブレットを使い、誰でも音楽を奏でることができるアプリも多々あるが、最新テクノロジーを駆使しながらも、アナログでDIYな“作る”楽しみと楽器を演奏する楽しみをも融合させた本機の存在は、子どもから大人まで一緒に楽しむことができる“知育楽器”としても注目を浴びていることは言うまでもないだろう。

 こうした知育楽器やおもちゃ楽器は、近年密かな盛り上がりを見せている。古くからブルースマンたちに愛されてきたDIY楽器「シガーボックスギター」をポップにアレンジした「Loog Guitar」や、日本の電子楽器メーカー・KORGがまじめに作ったデジタルトイピアノ「tinyPIANO」は2013年の発売以来、世界的に愛されている。

“おもちゃ”などとあなどるなかれ、魅惑のトイ楽器の世界

 「トイミュージック」や「トイポップ」と呼ばれる音楽を知っているだろうか。鍵盤ハーモニカ、鉄琴、トイピアノ、はたまたトイピアノの弦にネジや木片を挟みこんで鳴らすプリペアドピアノや自作楽器など、実に多種多様なトイ楽器(おもちゃ楽器)によって奏でられる音楽のことだ。もともとヨーロッパのレコメン〜アヴァンポップと呼ばれる音楽シーンの流れの中から、トイ楽器を使ったアーティストが台頭する。それを紹介するにあたり、編曲や採譜業務を主とするクラシック音楽制作の事務所だった「ノーベルセルポエム(Novel Cell Poem)」が、“Toy Music”と名付けた。以降、同社は日本におけるトイミュージック専門の音楽制作会社として知られるようになる。

『トイ楽器の本』良原リエ Trailer

 今年3月に刊行された『トイ楽器の本 眺めてかわいい、弾いて楽しい魅惑の音色たち』(DU BOOKS)は、そのタイトル通り、かわいらしく魅力的なトイ楽器を収めた本である。著者である良原リエは映画、テレビ、アニメ、ミュージカル……と多岐に活躍する音楽家であり、トイ楽器の奏者でもある。世界各国のカラフルなトイ楽器たちをオールカラーで紹介している同書は眺めているだけで楽しい。

『トイ楽器の本 眺めてかわいい、弾いて楽しい魅惑の音色たち』

 子ども用のおもちゃであるからやさしくて単純、それゆえに可能性は無限大。不安定なピッチやノスタルジックな音色に魅せられたアーティストも少なくなく、とくにサンプラーなどのデジタル機器の発達により、その用途も大きく広がった。

 トクマルシューゴは、そうしたトイ楽器を大幅に導入し、イマジネーション豊かに音楽を作り続けているアーティストの一人。指パッチンで木魚を鳴らす「パチモク」や、魚型電動ハープ「魚立琴」をはじめ、いつも“斜め上を行く発想”を用いたトイ楽器で我々を楽しませてくれる明和電機とのコラボも刺激的だ。

Shugo Tokumaru (トクマルシューゴ) – Vektor feat. 明和電機 (Official Music Video)

 おもちゃ箱をひっくり返したような無数のトイ楽器を背負い、竹馬に乗ってヨーロッパを放浪、『グラストンベリーフェスティバル』にまで出演した、Ichiという日本人アーティストもいる。

Ichi – Otonohatombi

      

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