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踊るバイオリニスト、バグパイプの女神、DIYギター……“凄腕”な海外のYouTube演奏家たち

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 海外では“YouTube Star”、“YouTube Celebrity”と呼ばれる億万長者になったケースも少なくなく、日本においても今や「あこがれの職業」にあげられるほどのYouTuber。コメディーからレビュー、実況、コスメなど、その内容は多岐に渡るが、芸術方面でのクリエイターやアーティストも数知れず。YouTubeが生んだ大スターアーティストといえば、米フォーブス誌「30歳以下で最も稼いだエンターテイナー」に選ばれたジャスティン・ビーバー。テキサス州出身のア・カペラグループ、Pentatonix(ペンタトニックス)もYouTubeで話題になったことがきっかけで現メンバーが集い、一躍スターダムへと駆け上がった。

 日本ではどちらかといえばアーティストというよりも、「弾いてみた」動画に見られるような、テクニカルなプレイヤーが多い印象を受ける。海外にも“Bedroom Player”と呼ばれる自室でのプレイ動画は多くあるが、本格的なミュージックビデオに迫る動画編集を施したプレイヤーが人気を博している。これは、あくまでテレビが主流であり、ネットはコア層向けに扱われてきた日本と、古くからテレビとネットを同列に扱ってきた欧米諸国とのメディア価値観の違いによるところがあるのかもしれない。

 さて、今回はそんな演奏、映像ともにハイクオリティな、華麗なる海外のYouTubeプレイヤー、演奏家たちに目を向けて見よう。オリジナル楽曲はもちろんのこと、さまざまなジャンルのカバーも選曲含めて個性が出るところだ。

踊るバイオリニスト リンジー・スターリング

Roundtable Rival – Lindsey Stirling

 “YouTubeで成功した演奏家”として必ず名前があがるのが、アメリカのリンジー・スターリングだ。王道クラシックスタイルから土着的なフィドル、ポップスからゲーム音楽までこなすアレンジセンスと、なにより優美にバレエを舞いながら演奏するスタイルは、バイオリニストの新しいスタイルを切り開いた。

リンジー・スターリング『ウォーマー・イン・ザ・ウィンター』

 2007年にYouTubeでの投稿を開始。2010年、米NBCネットワークのオーディション番組『America’s Got Talent(アメリカズ・ゴット・タレント)』で準決勝まで進む。2014年には『ビルボード・ミュージック・アワード』を受賞し、米フォーブス誌「YouTube Stars(世界でもっとも稼ぐYouTuber)」ランキング第4位に選出されている。

異色のクリエイター集団 The Piano Guys

One Direction – What Makes You Beautiful (5 Piano Guys, 1 piano) – The Piano Guys

 ピアニスト、チェリスト、映像クリエイター、音楽プロデューサーによる異色のクリエイター集団、The Piano Guysも斬新な発想と演奏でセンセーションを巻き起こしたアメリカのアーティストだ。

 大自然の中での演奏や斜め上を行くような凝った演出は、ピアノのセールス広告として、「新聞やラジオの広告ではない、従来とは違う方法としてビデオ制作を思いついた」というのだから驚く。

 リンジー・スターリングは<デッカ・レコード(ユニバーサル ミュージック)>、The Piano Guysは<ソニー・マスターワークス>、とYouTubeでの活動をきっかけにメジャーレーベルからのリリースを果たしている。

 そして、ここからはインディペンデントに活動する、今チェックしておきたいYouTubeの演奏家たちだ。

双子美女のハープデュオ Camille and Kennerly

AMAZING GRACE – Harp Twins – Camille and Kennerly

 天人か、はたまた二次元キャラクターか、と思わず目を疑うような一卵性双生児のアメリカ人美女ハープデュオ。Harp Twinsこと、Camille and Kennerly。

 オリジナルを筆頭にカバー楽曲のレパートリーは、「Amazing Grace」からレディー・ガガ、The Rolling Stones、そして「セーラームーン」に「聖闘士星矢」までなんでもござれ。AC/DCやIron Maiden、といった往年のHR/HMファンにはたまらない選曲も多い。

METALLICA “One” – 2 Girls 1 Harp (Harp Twins) HARP METAL

 そして何といっても目を惹くのは、楽曲に合わせた麗しいコスプレと優雅に弾くシチュエーションだ。楽曲の世界観に合わせたり、原曲のミュージックビデオと同じ場所で、というほどのこだわりようである。

インド発、バグパイプの女神 The Snake Charmer

Shipping Up To Boston / Enter Sandman – Bagpipe Cover (Goddesses of Bagpipe)

 「バグパイプができることは、私のチャンネルにあります」ーーバグパイプを背負って世界を旅する彼女の名は、The Snake Charmer(スネーク・チャーマー)。その名が表す通り、彼女はインド人だ。インドとバグパイプ……なかなか結びつかない組み合わせだが、それもそのはず、インド初のプロのバグパイプ奏者だという。“世界で最も演奏が難しい楽器”と言われるバグパイプは元々軍楽隊に編成される楽器であり、ロックではKORNのジョナサン・デイヴィスや、アイリッシュバンドが用いたりもするが、彼女のように主旋律を奏でるスタイルの独奏者は世界においてもかなり珍しい。

Choli Ke Peeche Kya Hai Dubstep Remix – The Snake Charmer ft. Dsync
インド映画『Khalnayak』(1993年)のダブステップアレンジ

 元々はArchy Jという名前で活動していた彼女が、奇妙なステージネームにした理由は、「“The Snake Charmer(=へびつかい)”と聞いて、世界中の誰もが連想するのはインドだから」だという。なんだか、バグパイプの音色がへびつかいの笛“プーンギ”に聴こえてきた。

      

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