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新田真剣佑、快進撃の背景に“演技への情熱” 役者としての振り幅を考察

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 2018年は映画作品が、2月に『不能犯』、3月に『ちはやふる -結び-』、4月にはハリウッド作品の『パシフィック・リム:アップライジング』が公開となり、現在、岸谷五朗と寺脇康文による人気ユニット「地球ゴージャス」の舞台『ZEROTOPIA』に立っている新田真剣佑。端正な顔立ちもさることながら、その快進撃を推し進めているのは、クールな瞳の奥にある闘志だと感じる。

 真剣佑がアメリカ、ロサンゼルス出身であることはよく知られている。ジャパンアクションクラブ創始者でアクション俳優の千葉真一の息子だが、親の七光りの印象は薄く、自らの存在感と才能で道を切り開いている。アメリカでいくつかの映像作品に出演したのち、2014年から日本での活動を開始。活動当初にバラエティ番組に出演した際には、その整った顔立ちで一気に注目を集めた。 

『パシフィック・リム:アップライジング』(c)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 そして2016年、『ちはやふる -上の句-/-下の句-』でメインキャストに抜擢される。広瀬すず演じる綾瀬千早と、野村周平演じる真島太一の幼なじみで、かるたの永世名人を祖父に持つメガネをかけた寡黙な青年の綿谷新を、新人ながら自然に演じて出世作となった。2017年に、真剣佑から新田真剣佑へと改めた芸名も、日本で走り始めたこのシリーズの役名からきている。

 その後も映画、ドラマと出演作を重ねるが、いわゆるキラキラ映画にも出演しつつ、それだけではない特異な役柄に挑戦している。『ちはやふる -上の句-/-下の句-』と同年の2016年に出演した、湊かなえ原作、三島有紀子監督の『少女』では、本田翼扮する死に魅せられたヒロイン・桜井由紀の恋人で、好奇心が強く、その方向が少々歪んでいる青年・牧瀬光を演じ、早くも独特のオーラを放ってみせた。

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(c)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 翌年には『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』に挑む。熱狂的なファンを持つコミックが原作のため、実写化には賛否が巻き起こったが、真剣佑は岡田将生が演じた虹村形兆の弟で、直情的ながら、まっすぐな性格の億泰を好演。肉体も役に合わせ、普段の真剣佑からは一見、想像できないキャラクターを作りあげた。

 連続TVドラマでは、『仰げば尊し』(TBS系)で不良グループにあって大人びた雰囲気を漂わせる木藤良蓮、『僕たちがやりました』(関西テレビ・フジテレビ系)で相当やばいヤンキーながら後半に向けて違った表情を見せた市橋哲人、そして『トドメの接吻』(日本テレビ系)では展開の早い作品に合わせ、さまざまな顔を演じきった並樹尊氏など、それぞれに強い印象を残す。ゲスト出演した『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)のIT起業家役でも存在感を放った。 

『僕たちがやりました』(c)関西テレビ

 そして今年、ふたたび『ちはやふる -結び-』にて綿谷新を爽やかに演じてみせる。新人として、クセの強い役柄にも挑んできた真剣佑が、改めて日本における役者としての原点ともいえる『ちはやふる』シリーズでの素朴な青年に“戻って”みせることの難しさは想像に難くない。そこには、綿谷新が高校1年生から3年生へと成長した時間以上の、真剣佑自身が吸収してきたもの、変化がにじみ出てなんら不思議ではない。しかし真剣佑は、見事にふたたび『ちはやふる』の世界で自然に息をしていた。ここにも真剣佑の役者としての力量を感じる。

      

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