中川大志×高杉真宙『ReLIFE リライフ』対談 中川「撮影中はまっひーたちが年下に見えていた」

中川大志×高杉真宙『ReLIFE』対談

 マンガアプリ「comico」で連載中の夜宵草による人気漫画『ReLIFE』を、『今日、恋をはじめます』の古澤健監督が実写映画化した青春ラブストーリー『ReLIFE リライフ』が現在公開されている。大学院を卒業後、入社した会社を3ヶ月で自主退職した現在ニートの27歳・海崎新太が、薬で見た目だけ若返り、1年間の高校生活を送る模様を描く。中川大志と平祐奈がW主演を務めるほか、高杉真宙、池田エライザ、岡崎紗絵、千葉雄大ら今注目の若手俳優が多数出演している。

 リアルサウンド映画部では、社会復帰プログラム「リライフ」の被験者・海崎新太役の中川大志と、見た目はチャラいが成績優秀の委員長・大神和臣役の高杉真宙にインタビュー。今回が3度目の共演であるお互いの印象や、撮影秘話、漫画原作やティーンムービーに挑む際の役作りについてなど、じっくりと語ってもらった。

中川「見た目が17歳でも、27歳でも海崎新太というひとりの人物を演じる」

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ーー中川さんと高杉さんは仲良しのクラスメイトという役柄です。お互いの印象を教えてください。

中川大志(以下、中川):まっひー(高杉真宙)とは、3回目の共演なんですけど、今までで一番“高杉真宙”の人となりを知ることができました。長期間にわたる撮影だったので、その分一緒にいる時間も長く、お互いに心から打ち解けられた気がします。初めて共演した時は、僕が小学生でまっひーが中学1年生のとき。それが信じられないんですよね。そのあと、僕が中学1年生でまっひーが中学3年生の時に『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)で共演しています。

高杉真宙(以下、高杉):それからずっと撮影では会っていなかったんですよ。今回の撮影は久しぶりの再会です。

中川:5年ぶりくらいかな? 久しぶりだったね。

高杉:外見はもちろんのこと、大志の中身と言いますか、全体的にすごく大人になっていて驚きましたね。成長度合いが大きすぎて、具体的に言い表せないくらいです。2回目の共演までは深い話をするまでの仲にはなれなくて、今回、僕も初めて“中川大志”のことを表面的ではなく深く知れたように思います。今までは、一緒に取材を受けることもなかったので、大志が考えていることや内に秘めていることなどを実際に聞けてうれしいです。一緒に仕事ができることはお互いの成長も感じられて、楽しいのですが、それだけではなく改めて僕も頑張らなきゃなと奮い立ちます。

中川:まっひーは本当に誰が見ても綺麗な顔をしているな、と見る度に思いますね。男の僕でも見惚れてしまいます(笑)。普段は比較的クールで落ち着いているので、あまりテンションが高いイメージはなかったです。なので今回、輪の中心でみんなの盛り上げ役である大神(和臣)という役柄がとても新鮮でした。共演者の(平)祐奈ちゃんや千葉(雄大)くんらが、明るくてワイワイしていたので、そのノリにまっひーがついていったことにも驚きましたね。まっひーの新しい一面が発見できてうれしかったです。根が真面目で、役のことを終始考えているまっひーを見ていると、本当にお芝居が好きなんだな、とヒシヒシ伝わってきます。一緒の現場にいるだけで、刺激をもらっていましたね。

ーー高杉さんは、今回演じた大神和臣のような“みんなの中心にいるタイプ”ではない、と。

高杉:全然ないですね。これまで、こういうキャラクター自体を演じる機会もなかったので、現場に入る時は緊張していました。ですが、大志や平さんたち共演者の皆さんが明るく温かい人たちばかりで、自分が盛り上げなきゃという気負いはなくなりました。大志は僕よりも2歳年下なんですが、現場をしっかり引っ張ってくれて、“座長”という立場がしっくりきてましたね。大志がいてくれたから、僕も大神という役に集中できたし、前向きに撮影に挑めました。なんか……恥ずかしいですね。

中川:目の前で褒め合うのって本当に恥ずかしいね。一番恥ずかしい!

高杉:本人がいないところで褒めるのはいいけど、こうやって目の前で言うのはやっぱり照れますね(笑)。

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ーー中川さんは今回、27歳の心を持っている17歳という役柄を演じています。役作りをするにあたりどのようなことを意識しましたか?

中川:よく、「17歳と27歳を一人二役で演じるのは、大変ですね」と言われるのですが、主人公の海崎新太は27歳の心を持ったままで17歳になるという設定なので、結局のところ僕が演じているのは27歳の海崎新太だけなんですよね。見た目の部分だけ、17歳と27歳の2パターンが存在するという。だから、中の人は変わらないんです。僕の心持ちとしては、見た目が17歳でも、27歳でも海崎新太というひとりの人物を演じる。それが今回のテーマでしたね。見た目が変わっても中身がぶれないように注意していました。17歳の見た目だけど時折27歳らしさを醸し出すことや、海崎の人間性をしっかり表現することを意識していました。こんな設定を演じれることって、そうそうないじゃないですか? だから、今回この役をいただけたからこそ、いつも以上に想像力を働かせて試行錯誤しました。特殊な役に向き合えて、とても楽しかったです!

高杉:写真、全然違うもんね。27歳の海崎は、すごく大人っぽい。初めて見た時は衝撃を受けました。

中川:そう言ってもらえるとうれしいですね。見た目はもう完全にメイクさんに任せてました。ただ、メイクさんを信頼していましたが、僕自身が当時18歳だったため、ちゃんと容姿が27歳に見えるかなっていう部分だけはやはり不安でした。

ーー高杉さんは27歳を演じている中川さんを見て、どう思いましたか?

高杉:10歳年上の世界って想像もつかないじゃないですか? だから、どんな風に大志は演じるのかなって純粋に興味深かったです。27歳の海崎の映像を観た時は、すごく老けてるな、と驚きましたね。実年齢よりも上の役を演じられることが羨ましいなと思うと同時に、それ以上に17歳から27歳という振り幅がある役柄を違和感なく、自然にお芝居できる大志に感銘を受けました。

中川:17歳の見た目でしか会ってないもんね。27歳では、撮影中1回も会ってないよね?

高杉:そうそう。写真でしか見てないんですよ。だから、こんな風にお芝居してたんだって新鮮でしたね。

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