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小池栄子の“狂気の手紙”に視聴者騒然! 『母になる』沢尻エリカと“声”の演技バトル

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 4月19日、第2話が放送された沢尻エリカ主演ドラマ『母になる』。視聴率は10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、第1話に続き二桁をキープし、順調な滑り出しを見せている。「1話、2話と続けて号泣……」「今期いちばん引き込まれてしまうドラマ」などの声がSNS上でも挙がっており、重厚なテーマと役者陣の演技に釘付けになっている視聴者が多いようだ。その中でも一際注目されているのが主演の沢尻と、もうひとりの“母親”を演じる小池栄子だ。

 第1話では、柏崎結衣(沢尻エリカ)の幸福の絶頂から、愛する息子・コウの誘拐という地獄、そして9年の月日を経ての再会までが描かれた。2001年、2008年、2017年と、まったく異なる感情と状況である3つの時代を、まったく違和感なく演じきった沢尻の演技力は、さすがの一言だった。そして、13歳になったコウ(道枝駿佑)と再会した結衣、元夫・陽一(藤木直人)の姿が描かれた第2話でポイントとなったのは、「お母さん」と「ママ」、ふたりの女性から送られたコウへの手紙だ。

 「お母さん」結衣は再会した喜びを綴った手紙をコウに送る。「いつも通る道にある花屋にコウと再会するまでは気付かず、『きれいだな』という感情もずっと持つことができなかった。『お母さん』と呼んでくれたあなたの声を何度も何度も想いながら明日のことを考えています」。これまでの生活がいかに闇に包まれていたか、出会えたことでどれほどの光が指したのか、そして明日への希望をもてたこと。9年間の切実な想いが詰まった内容だ。手紙を朗読する沢尻の声は、コウを、そして自分自身を包み込むような愛情に溢れていた。思えば、沢尻の代表作『1リットルの涙』でも、彼女のモノローグには視聴者の感情を揺さぶるものがあったが、30歳を超え、その声により深みが増したように思う。

 コウは結衣の自宅を訪れ、一晩を共に過ごす。コウは「お母さん、お母さん」と甘えるように呼びかけ、3歳の頃に書いた自分の絵にも興味を示し、必死で9年間の空白を埋めようとしているように“みえた”。これからこのふたりは親子として、止まっていた時間が動き出すのだと。しかし、時間が止まっていたのは結衣だけであり、コウの時間は誘拐された後もずっと動き続けていたのだ。コウの時間を共有していたのが小池演じる門倉麻子だ。誘拐されたコウは犯人の自殺後、近くに住んでいた独身OLの麻子に発見され、“親子”として3歳から11歳まで共に暮らしていた。その麻子からコウはある手紙を預かっていると児童福祉司・木野愁平(中島裕翔)は陽一と結衣に告げる。

 「ママ」麻子は、結衣と陽一がコウの前にいずれ現れることをすべて知った上で手紙を送っていた。まず、「繰り返し読んで下さい」という前置きが憎らしい。その後も、HOW TO本かのように「新しいお母さん」と名乗る人が現れたときの演技方法をつらつらと書き連ねる。コウの結衣へのどこかぎこちない言葉や態度には、麻子の指導が背景にあったのだ。「本当の」ではなく「新しい」と表現するところに、麻子の意思表明があるのだろう。麻子の手紙は、私が“本当の母”といわんばかりの内容であり、結衣がいずれ読むことまで予測していたと思われるのがまたいやらしい。そして、手紙を朗読する小池の声の演技がすさまじい。沢尻がコウへの愛に溢れた温かい声だったのに対し、小池の声はまるで“呪い”をかけるような淡々としたものであり、その対比からは、ふたりによる今後の演技対決を予感せずにはいられない。

     
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