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『ポプラの秋』公開インタビュー

本田望結、『ポプラの秋』主演で学んだことーー「できるかな?ではなく、やりきるのが女優さん」

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 9月19日より、全国ロードショーされる『ポプラの秋』。原作は『夏の庭―The Friends』などの作品で知られる湯本香樹実の同名作だ。父を亡くした少女が、「天国に手紙を届けることができる」というおばあさんと出会い、少女の心がいやされていく感動のストーリー。1997年に発表されて以来、アジアや欧米など世界10ヶ国で翻訳・出版されたロングセラー小説である。そんな世界的に愛されている原作の映画化とあって、第39回モントリオール世界映画祭、第18回上海国際映画祭の正式招待作品にも選ばれ、注目を集めている。

 大好きな父を亡くし、傷ついた心を抱える少女・星野千秋を本田望結が、不思議なおばあさんを中村玉緒がそれぞれ演じる。リアルサウンド映画部では、今作が映画初主演作品となった本田望結にインタビューを行なった。65歳年上の大先輩から学んだ多くのこと、映画を通じて初めて考えた大切な人との別れについて、そしてロケ地飛騨高山の印象など。主演という大仕事を経験して、ひとまわり大きく成長した女優・本田望結が垣間見えた。

「この映画があったからこそ、11歳を迎えられたって思います」

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――映画主演のお話を聞いた時はどんな気持ちでしたか?

本田望結(以下、本田):初主演というのは、すごい…すごくて…本当にすごいことなんですよ(笑)。それだけでもドキドキなのに、中村玉緒さんとの共演と聞いて、もっとドキドキしてしまいました。中村玉緒さんは、すごい女優さんなんだって知っていたので。でも、撮影中はいちばん長くいっしょにいて、たくさんお話することができて、とても楽しかったです。本人の目の前で、中村玉緒さんのモノマネができるくらい仲よくなりました(笑)。

――すごいですね! それは、どんなモノマネですか?

本田:撮影の合間に、中村玉緒さんが私と私のお母さんによく声をかけてくださったんです。そのときのかけ声が「所定位置で、お話しましょうか~」っていう関西弁で。私も京都出身で、もともとは関西弁なので、このかけ声をマネしていました。

――中村玉緒さんは、どんな反応でしたか?

本田:アハハハ~って、笑ってくれました(笑)。ほかにも、「本田望結ちゃんが女優さんをつづけていくのであれば…」と、いろんなことを教えていただきました。「女優さんは怖い役を演じたら、見ている人に“この人、本当に怖い人なんだろうな”って思われるものなんだよ。好かれることとか考えずに、本当に怖い人になりきる演技をするのが本当の女優さん、俳優さん。今回だったら、星野千秋ちゃんっていう、本田望結ちゃんとは全然違うコになるんだよ。“できるかな?”ではなく、やりきるのが女優さんなんだからね」って。とても勉強になりました。

――貴重なお話をいただいたんですね。実際に、演じた星野千秋という役は、自分とは似ているところはありますか?

本田:ちょっと人見知りだけど、どこかには強い気持ちがある…っていうところが、似ているかなって思います。小さいころは、今よりもずっと人見知りだったんです。マネージャーさんにも「おはようございます」と「さようなら」しか言えなかったくらい。でも今は、共演者さんや監督さんとも話せるようになりました。とくに今回の現場は、中村玉緒さんも内藤剛志さんも村川絵梨さんも関西出身で、関西特有のグイグイなノリが楽しかったです。

――本田さんも、グイグイなノリで(笑)?

本田:もうグイグイグイグイです(笑)。大塚寧々さんとも、いっしょにおせんべいを買いに行ったりして。みなさん、とてもやさしかったです。撮影期間中に、私の誕生日(6月1日)があったんです。大塚さんからは、私の大好きな『アナ雪』のお箸ケースとかグッズをたくさん、中村玉緒さんからはハンカチをプレゼントしてくださいました。

――その雰囲気の良さが、作品全体の温かさにつながっていますね。今回、美しい風景が印象的ですが、ロケ地は飛騨高山だったんですよね?

本田:はい。飛騨高山には、今回のロケ撮影で初めて行きました。1~2週間いたんですけど、さるぼぼちゃん(岐阜県飛騨地方で昔から作られる人形)もかわいいですし、泊まっていたホテルにも温泉があって、すごくステキなところでした。街の方もやさしくて協力してくださって、実際に出演もされています。学校で転入生として挨拶するシーンを撮影したときは、本当に転校してきたみたいな気持ちになってボヤーってしちゃいました(笑)。撮影で行ったのに、なんだかプライベートで行ったような気持ちになりましたね。ちょっと京都に似ていたような…。自然があって、街の人もちょっとグイグイなところがあって(笑)。ぜひ、また遊びに行きたいです。

――逆に、今だから言える苦労したシーンはありますか?

本田:台本を読んでるときも、ひとりで泣いたり笑ったりしてたんですけど、お団子や焼きイモが出てくるシーンは、早く食べたいなーって思っていました(笑)。でも、焼きイモのシーンは、悲しいことを考えている場面だったので、“ここで食べたら、お話の流れ的におかしくなっちゃうよなー”って思って我慢しました。でも、藤田(朋子)さんたちがガブガブ食べていたので、“いいな~、おいしそうだな~”って思っていました(笑)。

     
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