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『恋仲』最終回はなぜ一部“生放送”に? リアルタイム性高める演出の意図を探る

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 本日最終回を迎えるドラマ『恋仲』。主人公あかり(本田翼)が最終的に選ぶのは、ふたりの“アオイ”(三浦葵:福士蒼汰、蒼井翔太:野村周平)のどちらなのか?という物語の結末はもちろん、15分拡大版&一部“生放送”、さらには峯田和伸(!)の特別出演など、この最終回に大きな注目が集まっている。

 “月9”枠のドラマであるにもかかわらず、初回が視聴率10%を割るなど賛否両論ありながらも、これまでの平均視聴率は、10.6%。今クールで平均視聴率が10%を超えている民放連続ドラマは、『花咲舞が黙っていない』(14.4%)と『デスノート』(11.6%)、そして『恋仲』の3本しかないのだから、これは十分健闘していると言えるだろう。その人気を支えていたのは、主演俳優たちの“棒演技”を騒ぎ立てる人々ではなく、ドラマの“胸キュン”な展開に一喜一憂する若者たちだったようだ。本作のプロデューサーは公式ホームページに、こんなコメントを寄せている。

 「このドラマは、特に若い世代の方々に見ていただけている実感があります。リアルタイムでドラマを視聴する新しい楽しみ方を、視聴者のみなさまから教えていただいたと思っています」。

 おそらく、最終回に一部生放送を取り入れることを決定したのも、その“リアルタイム性”を強く打ち出すためだろう。同じ“月9”枠で、最終回一部生放送という例は、木村拓哉、山口智子主演の『ロングバケーション』(1996年)をはじめ、香里奈主演の『私が恋愛できない理由』(2011年)、木村拓哉主演の『PRICELESS』(2012年)など過去にも存在したが、ドラマの公式ホームページには、「“生放送ならでは”の仕掛けで、ネットと連動した演出が盛り込まれる予定です」とある。

 今朝発表されたニュースによると、最終回の放送中のどこかで、主人公たちの同級生・金沢公平役の太賀と、葵の妹・三浦七海役の大原櫻子が、ツイキャス中継することが決定したとのこと。おそらく、その役柄を踏襲した形でのツイキャス中継となるであろう放送は、視聴者からのコメントもリアルタイムで受け付ける予定であるという。当たり前の話だが、葵の恋の行く末を気にかけているのは、視聴者だけではなく、ドラマの登場人物たちだって同じなのだ。そんな登場人物たちと一喜一憂しながら、ドラマの最終回を楽しもうという今回の試み。企画段階でどこまで想定していたかは定かでないが、『恋仲』は結果的にドラマをリアルタイムで観ることの面白さ、そしてそれをネタにみんなで盛り上がることの楽しさを、改めて世の中に提示した。最終回は、やはり“リアルタイム”で観るしかないだろう。

(文=麦倉正樹)

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