手塚治虫×冨田勲×初音ミクが“時空を超えて”コラボ ジャケ写には手塚治虫タッチの初音ミクも
手塚治虫×冨田勲×初音ミクのコラボレーションCD『初音ミク Sings “手塚治虫と冨田勲の音楽を生演奏で”』が、9月6日にリリースされる。
同作は、昨年逝去した作曲家・冨田勲が手塚治虫のアニメのために作った楽曲を、バーチャル・シンガーの初音ミクが歌うコラボレーションアルバム。手塚治虫の生誕90周年にあたる本年が、冨田勲の生誕85周年、初音ミクの歌声合成ソフトウェア発売から10周年でもあることから企画された。
『リボンの騎士』や『ジャングル大帝』『どろろ』など、1960~70年代に放映されたアニメの音楽群が、生楽器のバック演奏、初音ミクや重音テトといったバーチャル・シンガーの歌声、実在する歌手とのデュエットなどを織り交ぜながら展開される。
本企画には、手塚プロダクションならびに初音ミクを生み出したクリプトン・フューチャー・メディアが全面協力。クリプトンは「サウンド解析+倍音構造を再現するテクノロジーと、声優陣の声の表現&ディレクションを組み合わせて、初音ミクらバーチャル・シンガーを、より滑らかかつ表情豊かに喋り歌わせる実験的な試み」と解説している。
また、同作では、初音ミクがナビゲーターとしても登場し、曲紹介やゲストを招いたトークを展開。初音ミクが全編に渡って語り手として演技をし、それが音源化されるのは史上初の試みとなる。
トーク部分を含めた全体のストーリー構成は、ミステリー作家の辻真先が担当。手塚と冨田の両者と交流のあった辻真先が、当時のエピソードなどを織り交ぜながら、ふたりの功績を振り返る。サウンドプロデュースは、手塚のアニメ映画『ユニコ』の音楽を手がけたピアニスト・佐藤允彦が務め、楽曲のバックトラックやトーク部分の音楽を手掛ける。
あわせて公開されたアルバムジャケットは、手塚プロダクションとクリプトン社が描き下ろしたもの。手塚治虫タッチの初音ミクを中心に、『リボンの騎士』の主人公・サファイアや『ジャングル大帝』のキャラクター・パンジャ、さらに初音ミクや重音テトが描かれている。
なお、手塚×冨田×ミクのコラボは、7月1日~10月23日まで兵庫県宝塚市の宝塚市立手塚治虫記念館で開催中の『初音ミク×手塚治虫展―冨田勲が繋ぐ世界―』でも観ることができる。
■リリース情報
『初音ミク Sings “手塚治虫と冨田勲の音楽を生演奏で”』
9月6日(水)発売予定
※7月14日正午より、全国のCDショップ・オンラインショップにて予約受付開始
初回限定盤(グッズ付):¥4,800
通常盤:¥3,000
※初回限定盤には、アナザージャケット、初音ミク&手塚アニメキャラクターコラボイラスト仕様の缶バッジが封入されている
<収録内容>
M1.オープニング:『リボンの騎士』から「リボンの騎士」(オリジナル)
M2.初音ミクTALK1 ~初音ミクです、こんにちは!
M3.『リボンの騎士』から 「リボンの騎士(王子編)」初音ミク
M4.初音ミクTALK2 ~手塚治虫先生&冨田勲先生の紹介
M5.『リボンの騎士』から「リボンのマーチ」初音ミク&前田玲奈
M6.初音ミクTALK3 ~「ジャングル大帝」の紹介
M7.『ジャングル大帝』から「アイウエオマンボ」初音ミク
M8.『ジャングル大帝』から「ぼくに力をおとうさん」初音ミク&重音テト
M9.初音ミクTALK4 ~ゲスト・スピーカー:辻真先さんを迎えて
M10.『どろろ』から「どろろのうた」初音ミク
M11.初音ミクTALK5 ~ゲスト・スピーカー:手塚るみ子さんを迎えて
M12.『ジャングル大帝』から「ジャングル大帝のテーマ(ヴォカリーズ版)」初音ミク&前田玲奈
M13.初音ミクTALK6 ~またきっと会いましょうね!
M14.エンディング:『リボンの騎士』から「リボンの騎士(王女編)」(オリジナル)他
<演奏>
佐藤允彦 meets 初音ミクと歌う仲間たち(w/重音テト)
初音ミク(TALK、ヴォーカル)
重音テト(ヴォーカル)
前田玲奈(コーラス、ヴォーカル)
佐藤允彦(サウンドプロデュース、編曲、ピアノ、キーボード)
加藤真一(ベース)
村上寛(ドラム)
岡部洋一(パーカッション)
辻真先(ストーリー構成、TALKゲスト)
手塚るみ子(TALKゲスト)
■関連リンク
冨田勲オフィシャルサイト