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オリジナルアルバム『DIKKA(ディッカ)』インタビュー

ネーネーズが語る、沖縄音楽の魅力と可能性「全国各地にネーネーズの種を植えたい」

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 沖縄音楽シーンの重鎮・知名定男のプロデュースで結成されたネーネーズが25周年を迎えた。平均年齢24歳の5代目メンバー(ネーネーズはメンバー交代を繰り返しながら活動を続けている)は、2015年9月にファン投票で選ばれた楽曲をセルフカバーした『reborn』を発表。そして2016年の元旦には待望のオリジナルアルバム『DIKKA(ディッカ)』がリリースされる。島袋優(BEGIN)、前川真悟(かりゆし58)が参加、メンバ—の書き下ろし曲も収録された本作は、沖縄の伝統的な音楽とポップス、オールディーズ、ヒップホップなどをナチュラルにつなぐ楽曲が揃った充実作。ネーネーズの新しいスタートにふさわしいアルバムに仕上がっている。今回はメンバー4人にインタビューを行い、『reborn』の手応えから『DIKKA(ディッカ)』の制作プロセス、さらに沖縄国際通りにある「ライブハウス島唄」で週5日のペースでライブを続ける日々などについても語ってもらった。 (森朋之)

「毎日毎日、1曲1曲、1音1音歌っていくたびに技術的に上がっている」(上原渚)

151228_uehara_1.jpeg上原渚

ーーまずは現在のメンバーになって初めてのアルバム『reborn』のことから聞きたいと思います。「黄金の花」「山河、今は遠く」をはじめ、ネーネーズの25年の歴史に残る名曲を改めてレコーディングしたわけですが、みなさんにとってはどんなアルバムになりましたか?

上原渚(以下、上原):レコーディングの前はプレッシャーを感じてましたね。でも、いままでライブで歌ってきた曲に改めて向き合うことが出来たし、これまでのネーネーズとは違う歌い方も指導していただいたので、5代目らしいセルフカバーアルバムになったのかなって。

沖山美鈴(以下、沖山):私はまだ加入して2年目なんですけど、「いまのメンバーが歌っているCDはないの?」というお客様の声をずっといただいていたので、その期待に応えられたのがまず嬉しくて。

ーーアルバムのリリース自体も2010年『贈りもの』以来、5年ぶりですからね。

沖山:アルバムを出すことが決まったときは、「未熟な自分でいいのかな?」という気持ちもあったんですけど、知名先生が「いまのネーネーズの歌でいいから」と言ってくださって、ありのままの自分で歌うことができたんですよね。ずっと先輩たちの歌を聴いて練習してきたので、自分たちの声でレコーディング出来たことも嬉しいし、このメンバーでCDを出せたことにも意味があるのかなと。若返ったネーネーズの歌をみなさんに聴いてもらえるというか。

本村理恵(以下、本村):しかも『reborn』は「いまのネーネーズの声で、ずっと歌い継がれてきた曲をカバーしてほしい」というお客さんの声がきっかけだったんですよ。歌う曲もお客さんのリクエストをもとにして選ばせてもらったし、すべてお客さんのおかげでこのアルバムが出せたんですよね。決まったときは「え、いまやるの?」と思ったしーーこの4人になってから、まだ半年くらいしか経ってなかったのでーー不安もあったんですよ。でも、実際に歌ってみると「意外に揃ってるな」と思ったし、ユニゾンで歌うことの大切さも改めて感じられて。嬉しかったですね。

世持葵(以下、世持):みなさんに知ってもらってる曲ばかりなので、いままでのネーネーズとの声の違いも感じてもらえると思うんですよね。セルフカバーすることで、いまのメンバーの色を見せることが出来たのかなって。

ーー世持さんはこの4人のなかで最後に加入されたそうですが、以前からネーネーズの音楽は聴いてました?

世持:きっかけは覚えてないんですけど、中学くらいから聴いていましたね。カラオケで友達といっしょに歌ったりもしてました。私は出身が石垣島なので、実際にネーネーズを見たのは那覇に来てからなんですけど、初めてライブを見たときは「すごい!」と思いましたね。自分がメンバーになったばかりのときは宙に浮いてるようなヘンな感じでしたけど(笑)、どういう気持ちでステージに立つべきか考えるようになったし、歌に込められた思いも伝えられるようになってきたと思います。

ーーみなさんは那覇の「ライブハウス島唄」で週に5日のペースでライブを続けているので、その成果もアルバムには確実に反映されてますよね。

上原:歌える場所があるのはありがたいことだなって思います。週に2回は吉田康子先生(初代ネーネーズ)に稽古をつけてもらってるんですよ。ネーネーズの歌もそうだし、沖縄の民謡も教えてもらっていて。

ーーすごいですね。5日目のライブなんて、かなりキツイと思うんですが。

沖山:キツイこともありますね(笑)。しかも1日に3ステージあるので、そこはみんなで助け合いながら。

上原:その日のステージが終わって、すぐに家に帰って眠ります(笑)。

本村:打ち上げもしません!

上原:たまに焼肉を食べに行くくらいですね(笑)。そういうときもソフトドリンクなんですよ。一応、禁酒令が出てるので。お酒を飲むのは知名先生といっしょに大きなイベントに出たときくらいかな?

ーーストイックな生活ですね。ステージに対するモチベーションをキープするコツは?

上原:そうですね…。まず、楽屋がうるさいんです、良くも悪くも。なので、常にテンションが高いままステージに立てるんですよね(笑)。あとはステージが楽しいんですよ、ホントに。毎日毎日、1曲1曲、1音1音歌っていくたびに技術的にもちょっとずつ上がっていると思うし。満足することはないと思いますけどね、これから先も。

沖山:楽屋でも騒いでるだけではなくて(笑)、「次のステージ、何を歌う?」という話をしてるんですけどね。そこから話が逸れ始めて…。

上原:ギリギリまで決まらない(笑)。毎回、そのときのお客さんの様子を見ながら歌う曲を決めてるんです。1回目のステージは雰囲気がわからないから、予約表を見て「この常連さんは、あの曲が好きだよね」みたいな話をしています。1stステージ終わるとお客さんにご挨拶するんですけど、「沖縄方言が多いから、もっとわかる言葉で歌ってほしい」と言われることもあって、そういうときは標準語を多めにすることもあるんですよ。あと、若い人が多いときは明るめの曲を増やしたり、「ちょっと静かだな」と思ったら、お客さんと一緒に楽しめる曲を歌ったり。レパートリーが多いから、いろいろと選べるんですよね。

ーーほぼ毎日同じステージに立って、毎回メニューを変えて。そんなグループ、他にはいないと思います。

本村:ですよね。私たちもそう思います(笑)。

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