にじさんじ、ミラン・ケストレルの蠱惑的な魅力 「人間離れした雰囲気」と「人間味のある性格」を両立する“矛盾の美学”

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーのひとつであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。

 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や、企画の監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む「歌ってみた」などの動画のほか、ここ数年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。

 育成プロジェクトである「バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)」からも新規ライバーがデビューし、現在150名を超えるメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さでシーンに大きな影響を与えている。

 Idios、Oriens、Dyticaと続いた“2023年期”の最後にデビューした3人、前回紹介した立伝都々につづく2人目として、ミラン・ケストレルについて追いかけてみよう。

怪しそうで怪しくないけど……? “妖しげな時魔導師”のデビュー

 ミラン・ケストレルは、立伝都々と栞葉るりとともに2023年11月24日にデビューした。3人によるリレー配信のラストに登場した彼は、初配信ということでかなり緊張しており、声は穏やかだが多少慌てているのがいまでも伝わってくる。

【初配信】怪しそうで怪しくない、でも少しだけ妖しい魔道士【ミラン・ケストレル/にじさんじ】

 キレイな青紫色をパーソナルカラーとし、ウルフカットに仕上げた髪型、ふっくらとしたロングマントに細身のロングパンツ、スラリとしたビジュアルで、多くのリスナーを惹きつけている。

 公式プロフィールには「怪しげな工房に住む、妖しげな時魔道士」とあるが、本人は「決して怪しい者ではございません」と自己紹介の際にかならず一言添えて話し出す。穏やかで落ち着いた口調、柔らかい声質で、声は細く高めの声色でリスナーへ語りかけてくる。

 だがその風貌と話し方からは、西洋風ファンタジー作品で例えると「表通りから離れた裏路地で魔法具を売っている」ような胡散臭さがどことなく漂う。実際に先輩・同期・後輩から「なんかあやしい!」「なんか胡散臭い!」とイジられることが多い。

 実際、ミランは周囲の予想とは違った受け答えや返事を交わし、相手をやきもきさせてリスナーを楽しませたり、笑わせることが多い。彼自身がそのように仕向けている1つのネタとはいえ、不思議なオーラとイメージを声から感じられるのが、ミラン・ケストレルなのだ。

【#みたらし団半年記念】みたらし団は終われない。| 『一致するまで終われまテン』【 にじさんじ | ミラン・ケストレル/立伝都々/栞葉るり】| Mitarashi Half Anniversary
【 Lycorisコラボ 】は一致するまで終われない。 ―MADTOWN 番外編―【 にじさんじ / ミラン・ケストレル】#madtown #Lycoris #リコリス

 その細身の体躯からすこし想像がつかないが、じつは一般的な男性よりも大食いするタイプであり、本人が明かしたエピソードには以下のようなものがある。

「朝ごはん1発目にフライドポテト300~400gを食べ、1日でフライドポテト1kg分を食べていた」
「1日にチャーハンを6回作ってすべて食す(ごはん1杯300gほど)」
「テイクアウトされた牛丼大盛り2個分を食べきる」
「配信中に蕎麦を3杯分たべきり、翌日にはうどん3杯分を食べたと明かす」
「すき家のサーモン丼と牛丼をたべ、歌枠の練習のためにカラオケへむかい、帰宅した後に家系ラーメンとすき家のネギトロ丼を食べ、コンビニにいったついでに焼きそば一平ちゃんを購入。食べ終わったのちに雑談配信をスタートさせる」

 このように、大食いエピソードは枚挙にいとまがない。

【朝活】朝活のおかげで曜日感覚を失わずにいられるんだ感謝【立伝都々/にじさんじ】
【雑談】寝る前に少しだけお話しましょ -二夜目-【ミラン・ケストレル/にじさんじ】

 またミランはお酒好きでもあり、自身のYouTube配信でも飲酒配信をたまにおこなっている。よく食べ、よく飲む人物であり、多人数が参加する飲み会的な配信に参加することも多い。

 なお、プライベートの場で酔っ払ったミランを見たことがある早瀬走とジョー・力一は、「あれぐらい酔いたい。楽しいだろうなと思う」「壁に向かってずっと歩いてて、ぐるっと向きを変えると、正しい方向へ歩いていく」「自分ではこうはならない」と振り返り、とても楽しげに酔っているミランの姿を羨ましそうに話していたほどだ。

 上機嫌になると飲んで酔った状態で配信をすることもあり、しゃっくりが止まらないまま雑談配信を行なったこともある。そんな“酩酊配信”でもっとも記憶に残っている回といえば、にじさんじを卒業したグウェル・オス・ガールが企画したとある配信が候補にふさわしいだろう。

【にじさんじ】お酒飲みながら人狼します【 #にじさんじ飲酒人狼 】
【酔っ払い雑談】笑い上戸の限界雑談【ミラン・ケストレル/にじさんじ】

 グウェルが企画した「にじさんじ飲酒人狼」に参加したミランは、同企画終了後に昂ぶった気持ちのまま突発で「凸待ち」配信をスタート。案の定、先程まで「飲酒人狼」に参加していたメンバーが多くあつまったわけだが、集合したメンバーでいちばんの後輩であるミランは「グウェルさん、なんで辞めちゃうの!」と気持ちを爆発させたのだった。

 凸待ち配信自体は約40分で終えることになったが、普段の配信ではのらりくらりした振る舞いを見せ、不思議なオーラを演出する彼の、人情味ある姿が映し出されたのだった。

関連記事