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3mの落下から耐え、3日間使えて、耐塵・防水機能まで……Xiaomi『REDMI Note 17 Pro Max 5G』はアウトドアでも使えるタフスマホ

 シャオミ・ジャパンは8月27日、都内で新型5Gスマートフォン『REDMI Note 17 Pro Max 5G』を発表し、8月28日に販売を開始した。REDMI Noteシリーズで初めて「Pro Max」を冠するモデルで、価格は8GB/256GBモデルが7万9980円、8GB/512GBモデルが9万9980円(どちらも税込)。10月14日までは各1万円引きの早割価格で販売する。

 このスマートフォンをひと言で表すなら、「性能の頂点」ではなく「電池と頑丈さに振ったスマートフォン」だ。通常使用で「3日間」使えると謳う1万mAhの大容量バッテリー、100W急速充電、最大3mからの耐落下性能、IP66/IP68の防塵・防水性能、水中撮影への対応など、長く使うための装備を徹底している。

 一方、プロセッサーはミドルレンジ向けの「Snapdragon 6 Gen 5」で、FeliCaにも対応しない。つまり、8万円前後のスマートフォンに何を求めるかによって、評価が分かれそうなモデルだ。

REDMI Note初の「Pro Max」は、電池と頑丈さを重視する人のためのモデル


 REDMI Noteシリーズは、グローバル出荷台数が5億台を超える人気シリーズ。その最上位モデルとして今回登場したのが『REDMI Note 17 Pro Max 5G』だ。

 シャオミが本モデルで掲げるのは、「これまで以上に長く安心して使えるスマートフォン」。メモリ価格の高騰などを背景にスマートフォンの価格が上昇するなか、毎年買い替えるのではなく、1台をできるだけ長く使いたいというニーズを狙っている。

 その思考を最も象徴しているのが、1万mAhの大容量バッテリーだ。一般的なスマートフォンでは5,000~6,000mAh程度が多い中、『REDMI Note 17 Pro Max 5G』はそのほぼ2倍。シリコン含有量16%の新技術を採用し、シャオミ史上最大容量のバッテリーを搭載したという。

 これだけの容量を搭載しながら、本体の厚さは8.7mm以下、重量は約230gに収まっている。実機を手にすると、1万mAhという数字から想像するほど大きくは感じない。6.83インチの大画面を搭載しているため小型スマートフォンと比べれば当然大きいが、分厚いモバイルバッテリーをそのままスマートフォンにしたような印象ではない。

 むしろ、「モバイルバッテリーを別に持ち歩かなくてよくなった代わりに、本体そのものがモバイルバッテリーになった」と考えると近い。

 駆動時間は通常利用で最大3日間をうたう。100WのXiaomiハイパーチャージにも対応し、約20分の充電で1日分の電力を確保できる。最大27Wの有線リバース充電にも対応しており、USB Type-Cケーブルでイヤホンやスマートウォッチなどへ給電することも可能だ。

 バッテリーは1600回の充放電サイクル後も80%以上の容量を維持し、最大6年間使える長寿命設計になっている。ただし、この「6年間」はあくまでメーカーが示す条件に基づく数値だ。毎日フル充電する場合と、数日に一度しか充電しない場合ではバッテリーへの負荷も異なるため、実際の寿命は使い方によって変わる。

 容量だけを見ると、約3.7~3.85Vの公称電圧で約37~39Whに相当する。航空機で一般的な基準となる100Whにも十分余裕があり、旅行先でスマートフォンとモバイルバッテリーを別々に持ち歩く負担を減らせるのは、この端末ならではのメリットだ。


 ディスプレイは約6.83インチの1.5K CrystalRes AMOLED。解像度は2772×1280ドットで、最大120Hzのリフレッシュレート、最大3500ニトのピーク輝度に対応する。HDR10+やDolby Visionもサポートする。

 プロセッサーはQualcommの「Snapdragon 6 Gen 5」。8GB RAMを搭載し、メモリ拡張機能を使えば最大16GB相当まで利用できる。ただし、これはストレージの一部をRAMとして利用する機能であり、物理的に16GBのRAMを搭載しているわけではない。

 ストレージは256GBと512GBの2種類。microSDカードには対応しないため、後から容量を増やすことはできない。写真や動画を多く撮影する人は、512GBモデルを選んだほうが安心だろう。

 カメラは背面に約5000万画素のメインカメラと約800万画素の超広角カメラを搭載。メインカメラはOIS(光学式手ブレ補正)に対応する。望遠カメラは搭載していない。前面には約3200万画素の広角カメラを備える。

 OSはAndroid 16ベースの「HyperOS 3」。Google Geminiを標準搭載し、Gemini LiveやGemini Omni、オフラインで利用できるAI通訳、リアルタイムAI音声認識・文字起こしなどに対応する。

 OSアップデートは4回、セキュリティアップデートは6年間を保証する。長く使うことを前提に選ぶのであれば、ソフトウェア面のサポート期間も重要なポイントになる。

 通信機能は5G、Wi-Fi 6、Bluetooth 6.0、デュアルnanoSIM、NFCに対応。ただし、FeliCa(おサイフケータイ)は非対応だ。

 日本で使う場合、ここは注意したい。改札やコンビニなどでスマートフォンをかざし、交通系ICや電子マネーを1台にまとめたい人には不向きだ。一方、交通系ICは物理カードを使っている人や、海外SIMを利用する旅行用端末、サブ機、現場用スマートフォンとして使うのであれば、FeliCa非対応が大きな問題にならないケースもある。

クラウドブラッシュに紫外線を当てた様子

 カラーはブラック、パープル、クラウドブラッシュの3色。クラウドブラッシュにはフォトクロミック技術が使われており、紫外線を浴びると白っぽい色からピンクオレンジへ変化する。

3m落下、水深2mで72時間の防水 タフさをうたうスマホとしては分かりやすい

 本モデルを語るうえで、もう一つ外せないのが頑丈さだ。筐体には衝撃吸収設計の「REDMI Titan Structure」を採用。ディスプレイには「Corning Gorilla Glass Victus 2」を使用し、SGS認証による最大3mからの耐落下性能を備える。発表会では、実機を振り子の先端に固定して勢いよく打ち付けるデモも行われた。

 さらに、端末を濡らした状態で操作したり、水中で撮影したりするデモも披露。防塵・防水性能はIP66/IP68で、TÜV SÜDによる水深2mで72時間の防水試験もクリアしているという。「水中モード」を使えば、水中で写真や動画を撮影できる。

 もちろん、こうした試験結果をそのまま日常の使用環境に置き換えることはできない。3mからの落下試験をクリアしているからといって、どんな高さから、どんな場所に落としても壊れないという意味ではない。コンクリートへの角落ちや、ケースなしでの繰り返しの落下など、実際の事故では条件が異なるためだ。

 それでも、シャオミがこの製品を「落下や水濡れを気にせず使いやすく、電池も長持ちするスマートフォン」として仕上げていることは伝わってくる。

 特に相性がいいのが、1万mAhのバッテリーと耐久性の組み合わせだ。キャンプや登山、旅行、屋外イベント、工事や配送などの現場では、スマートフォンを落としたり濡らしたりする可能性がある。そのうえ、いつでも充電できるとは限らない。そうした環境では、最新の高性能チップよりも「壊れにくく、電池が長持ちする」ことのほうが重要になる場面もある。

 発表会では、GPSを常時オンにし、毎日30分ずつコンパス、ナビゲーション、音声通話を行う「超ロングスタミナモード」で最大14日間の連続駆動が可能だと説明された。実際の使用時間は使い方によって変わるものの、アウトドアや長時間の屋外利用をかなり意識した設計といえる。

 一方で、性能を重視する人には話が変わってくる。Snapdragon 6 Gen 5はミドルレンジ向けのチップなので、Web、SNS、動画、一般的なアプリ、軽めのゲームであれば十分狙える。一方、重量級の3Dゲームを最高画質・高フレームレートで長時間プレイする用途には向きにくい。

 6.83インチの1.5K AMOLEDは映像を見るには魅力的だが、「最新ゲームを最高設定で遊びたい」という人なら、同じ予算でより上位のSoCを搭載したモデルを探したほうがいいだろう。

 つまり、8万円前後で「速さ」を追求するスマートフォンではない。その代わり、電池と耐久性にコストを振っている。ここが『REDMI Note 17 Pro Max 5G』の大きな特徴だ。

 価格は8GB/256GBモデルが7万9980円、8GB/512GBモデルが9万9980円(どちらも税込)。10月14日までは、それぞれ1万円引きで購入できる。

 さらに、24カ月間の品質保証を用意。10月14日までに購入した場合、24カ月以内の画面とリアカバーの無料交換、36カ月以内のバッテリー無料交換にも対応する。有料保証サービス「Xiaomi Care」も20%割引になる。長期間の利用を前提とした製品だけに、保証面も手厚い。

 対象販売チャネルではType-C to Type-Cケーブルがプレゼントされるほか、YouTube Premium最大2カ月、Spotify Premium最大3カ月、Google One 200GB最大6カ月の無料特典も用意される。

『REDMI Note 17 Pro Max 5G』はどんな人に向いている?


 では、このスマートフォンはどんな人に向いているのか。まず候補に挙がるのは、充電できる場所が少ない環境でスマートフォンを使う人だ。旅行やキャンプ、登山、屋外イベント、現場仕事などでは、1万mAhのバッテリーが大きな安心材料になる。落下や水濡れが心配な人にも、最大3mの耐落下性能やIP66/IP68、水中撮影への対応は心強い。

 サブ機として使うのもオススメだ。メインスマートフォンにはFeliCaや高性能カメラ、ハイエンドSoCを求めつつ、旅行や出張のときだけ「電池が長持ちして頑丈な端末」を持っていく、といった使い分けもできる。

 逆に、おサイフケータイを必須とする人、カメラ性能を最優先する人、重い3Dゲームを快適に遊びたい人、とにかく軽いスマートフォンが欲しい人には向かない。約230gという重量も、人によっては気になるだろう。

 最近のスマートフォンでは、こうしたタフさを前面に出したモデルが増えている。これまでは画面の大きさや処理性能、カメラ性能が選ぶ際の大きなポイントだったが、そこに「どれだけ長く使えるか」という価値も加わってきた。

 端末価格が上昇するなか、毎年フラッグシップモデルへ買い替えるのではなく、必要十分な性能を持った端末をできるだけ長く使いたいと考える人もいる。『REDMI Note 17 Pro Max 5G』は、そうした需要に応えるモデルだ。

 1万mAhのバッテリーを搭載し、落下や水にも強くする。その一方で、処理性能やカメラ、FeliCaには割り切りがある。どこに強みを置き、何を諦めているのかがはっきりしたスマートフォンだ。

 「Pro Max」という名前から、何でも最高性能のスマートフォンを想像すると少し違う。これはREDMI Noteシリーズにおける「電池と頑丈さのPro Max」であり、性能のPro Maxではない。

 スマートフォン選びの基準が「もっと速く、もっときれいに」だけではなく、「もっと長く、もっと安心して使える」へと広がるなか、その方向性を8万円前後の価格帯で打ち出した1台といえるだろう。

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