橋本環奈とチェ・ジョンヒョプがお祭りデートへ! 勝地涼の"逆転劇"にも注目の『バカンスの法則』4週目(10~12話)振り返り
現在放送中のABEMAのオリジナルドラマ『バカンスの法則』。人生にほんの少し疲れた主人公が、そこで出会ったミステリアスな管理人と恋に落ちていく。ふたりの時間が、忘れかけていた大切なものをそっと呼び戻す"デトックス・ロマンス"作品となっている。
物語は後半に入り、いよいよ核心へと近づいてきた。今週は紺太(勝地涼)の一世一代のチャンスと、緑(橋本環奈)と西上(チェ・ジョンヒョプ)の関係における大きな転機が描かれる。本稿では8月17日、19日、21日に放送された10~12話を振り返る。
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10話:紺太の密着取材中! テレビ出演でチャンスをゲットできるのか!?
人気ドキュメンタリー番組『ドキュメントmemoREAL』の密着取材が始まり、番組ディレクター・撮原(松居大悟)に密着されることになった紺太は、俄然張り切っている。普段は縁もゆかりもないランニングを日課であるかのように涼しい顔でこなし、緑にこっそり頼んで豪華なBBQの準備をさせ、さらにはベテランの先輩俳優・一条仁(板尾創路)とも親密な様子を演出するなど、その姿はまさに売れっ子気取りだ。
そんな中、買い物中に西上と偶然出くわした紺太は、彼をBBQに誘う。以前までどこか遠慮がちだった西上だが、今回は「いいんですか?」と存外乗り気。緑との一件を経て、彼の心境にも何か変化が生まれているのかもしれない。
別荘に戻れば、4話でも披露した紺太の“適当クッキング”が再登場。「これを飲むとバカになります!」と豪語しながら、目分量の材料を次々とピッチャーにぶち込み、お酒を作っていくその豪快さは、もはや呆れを通り越して痛快ですらある。
翌朝、撮原は、紺太が近所の人の手伝いをしていることを知る。紺太としては撮られたくない場面だと、緑は慌てて止めに入るが、撮原は構わず強行突破。実は紺太、近所の人々の雑草むしりや犬の散歩を代行することで、こっそりお小遣い稼ぎをしていたのだ。その様子をひそかにカメラに収めた撮原は、「紺太さんの魅力は十分分かったので」と満足げに引き上げていく。
一方、死神である西上は、紺太に否定的な物言いの上司・黄泉様(声:七海ひろき)に「夢を追いかけ、希望を持って一日一日を生きることこそが人間だ」と笑みを浮かべながら語る。すると黄泉様からは「まるで人間のようなことを言うな。死神が人間に情を移すなど許されない」とたしなめられてしまった。バカンスを満喫する緑や紺太たちの姿を目にするうちに、西上が人間に対してポジティブな印象を持ち始めていることは確実だろう。
11話:悪意の編集の先に待っていた、紺太の逆転劇
緑、紺太、りんりん(山下美月)、紬(加納愛子/Aマッソ)、哲郎(桜田通)が別荘のテレビの前に集まり、『ドキュメントmemoREAL』の放送開始をワクワクしながら待つ場面から幕を開ける。しかし画面に映し出されたサブタイトルは「無職の夢追い人〜それでも僕は演じたい〜」。立派な俳優として紹介されると信じて疑わなかった一同の表情は、一気に曇っていく。
その後も番組では紺太が"自称俳優"と紹介され、真剣そのものの稽古風景さえも「ごっこ遊び」と揶揄される始末。あからさまに悪意を感じさせる編集の連続に、普段はどんな逆境でもポジティブで笑顔を絶やさない紺太も、さすがに我慢の限界に達したのか、番組の途中で席を立ってしまった。
いち視聴者としても、理不尽な扱いを受ける紺太に胸が痛くなりかけたところで、物語は思わぬ方向へと転がっていく。番組後半では一転、紺太が周囲から深く愛される人格者であることが紹介されるのだ。全員が口を揃えて紺太を「バカ」だと評していたが、それこそが彼の持ち味であり、最大のチャームポイントであることが伝わってくる構成になっていた。悪意ある切り取りから一気に温かい人間ドラマへと反転させる展開に、脚本の巧さを感じずにはいられない。
ドキュメンタリーの放送終了後には、紺太が雑草むしり中によもぎの葉を口にしていた姿がネット上で"雑草食べ男"として話題に。紺太自身は「ネットのおもちゃにされ、役者生命が絶たれた」と肩を落とすが、そこへかかってきた一本の電話が状況を一変させる。なんと、草を食べる農民役での映画出演が決定したというのだ。
このジェットコースターのような急展開はコメディとしてのテンポの良さを存分に発揮しており、持ち前の明るさを取り戻して大喜びする紺太の姿には、思わずこちらの頬も緩んでしまう。りんりんが感極まって紺太に抱きつくシーンも印象的で、二人の関係性に新たな余韻を残す仕掛けとなっていた。
緑と西上の恋の行方はもちろん気になるところだが、紺太とりんりんの関係にも何かしらの進展が訪れるのか。次回への期待がまた一つ増える回であった。
12話:お盆の夜、緑と西上のデートがついに実現!
お盆休み。年に一度、提灯を飾ってご先祖様の霊を迎え、感謝と供養を捧げる神聖な仏教行事だ。一同は提灯や蝋燭を探すため、別荘の中を捜索することに。すると缶の中から、緑が子どもの頃に描いた漫画や亡き祖母・信子(松坂慶子)の写真を発見。さらに、祖母の形見である浴衣も見つかり、緑がそれを着てみることになる。
ちょうどそのタイミングで、町内で夏まつりが開催されるというアナウンスが流れ、「行ってみたい」と言う緑を、西上が案内することに。思わぬ形で二人のデートが実現した。そして屋台を軽く覗いた帰り道、西上が「もう1カ所寄るところが」と切り出し、夜の神社へ。そこで西上が緑に手渡したのは、祖母の分骨だった。
お盆ということもあり、神社には多くの霊が集まっていた。もちろん緑にその姿は見えていないが、死神である西上は霊たちから次々と声をかけられ、居心地が悪い様子。霊を振り払うように緑の手を取り、「行きましょう」と一言。彼の"人ならざる者"としての一面がさりげなく滲み出る場面だった。
神社を抜けたあとは手を離し、何事もなかったかのように会話を続ける二人。緑は「来年からはもっとちゃんとお盆の準備します」と宣言し、「このバカンスのおかげでおばあちゃんのことも思い出せた。思い切って休んでよかった」としみじみ語る。そして続けて口にしたのが、「西上さんにも会えてよかった」というひと言だった。
西上からの返事がないまま、このシーンはそこで幕を閉じた。二人の関係は、静かに、しかし確実に近づいている。
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