『FF7』リメイクに『ポケモン』シリーズも オープンワールド化をめぐって勃発する議論

 世はまさに“オープンワールド”ゲームの全盛期。だがゲーマーのなかには、そんな時代の流れに付いていけないという人もいるようだ。6月6日に正式発表された『ファイナルファンタジーVII リベレーション』についても、SNS上ではさまざまな意見が飛び交っていた。

「シリーズ最大のオープンワールド」を打ち出す『FF7 リベレーション』

 同作は『FF7リメイク』シリーズ3部作の完結編。公式YouTubeチャンネルに投稿された紹介映像によると、新たな移動手段「ハイウインド」が追加され、「シリーズ最大のオープンワールド」が実現されるという。

 実を言えば2作目の『ファイナルファンタジーVII リバース』の時点で、オープンワールドゲームの性質があったものの、3作目ではさらにそれを突き詰めている模様。公式の側がはっきりと、オープンワールド性を1つの強みとして打ち出している。

『FINAL FANTASY VII REVELATION』紹介映像

 『FF7』はオリジナル版でも終盤に探索できる範囲が広がる仕様となっていた。『FF7 リベレーション』はそうしたプレイ体験を、現代の技術で丸ごと作り直すような大作になりそうだ。かつて憧れた世界を自由に飛び回れるということで、ファンのあいだではすでに期待の声が高まっている。

「探索がめんどくさい」オープンワールド路線への賛否

 とはいえ、同シリーズのオープンワールド路線に難色を示すファンもゼロではない。たとえば前作の『FF7 リバース』に関しては、「ワクワク感がすごいけど探索がめんどくさい」「ストーリーに集中しにくい」といった意見が上がっていた。より広大なフィールドが用意される最新作では、こうした反応が一層強くなるかもしれない。逆に開発陣がユーザーの声を踏まえて、あらためてゲーム設計を練り直してくる可能性もあるので、その辺りが1つの注目ポイントとなるだろう。

 そもそも近年のゲーム業界ではAAAタイトルのみならず、基本プレイ無料のソシャゲまでもがオープンワールドを実装するようになっている。今後もその趨勢は続きそうだが、メリットとデメリットを冷静に見つめ直すゲーマーも増えてきた。

 自由度の高さや世界観への没入感などはオープンワールドならではのメリットだが、その反面で広いマップを移動することの煩わしさや、何をすればいいのか分からないストレスなどがデメリットとして挙げられがちだ。またイベントなどを緻密に配置しなければ、すかすかな空間が広がるだけになってしまうことも、難しい点だろう。

『ポケモンSV』が突きつけた「オープンワールドの必然性」

 近年の大ヒット作のうち、オープンワールド要素が賛否を呼んだゲームとしては、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が記憶に新しい。同作はシリーズで初めて本格的なオープンワールドを採用しており、その挑戦が高く評価された。しかしその一方、「ゲームとしては面白いが、オープンワールドである必然性はなかった」といったレビューも見受けられる。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 紹介映像

 オープンワールドゲームでは基本的に攻略自由度が高くなるものだが、同作の場合は手持ちポケモンと相手ポケモンの強さの差によって、実質的に攻略ルートが限定されていた。また敵トレーナーが道端に立っているのが『ポケモン』シリーズの伝統だが、オープンワールド化によってそうした描写に違和感が生じているという指摘もあった。

『時のオカリナ』リメイクにも「オープンワールド化しないで」の声

 そのほか6月9日の「Nintendo Direct」にて、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイク版が発売されることが発表されたが、このニュースに接したファンたちの反応が印象深いものだった。どのようなゲームになるのかまだ発表されていないにもかかわらず、「オープンワールド化しないでほしい」と要望する声が上がっていたのだ。

 往年のゲームファンには、まだまだオープンワールド自体への苦手意識が強い人も多い。その上であえてこのジャンルに挑むなら、たんに流行しているからという理由ではなく、メリットとデメリットを精査することが必要になるのではないだろうか。

 世の中にオープンワールドゲームが溢れかえっているからこそ、ユーザーの目は厳しくなるもの。オープンワールド導入の必然性を感じさせるようなゲームでなければ、今後生き残っていくことは難しいのかもしれない。

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