「神出鬼没のミュージアムプリンセス」こと儒烏風亭らでんのエンタメで美術を学べる動画3選

 美術・工芸に詳しいホロライブ所属のVTuber儒烏風亭らでんが、ロンドン・ナショナル・ギャラリーとのコラボグッズを発売することを発表し、話題になっている。タイトルは「儒烏風亭らでんの瞳に映る世界の名画」だ。

【 #らでん新衣装お披露目3Dライブ 】歌って踊ってミラクル重大発表祭り!【儒烏風亭らでん #ReGLOSS 】
【#らでんmeetsArt】ロンドンナショナルギャラリーってどんなとこ?コラボする絵画も紹介!【儒烏風亭らでん #ReGLOSS 】

 本コラボは、新衣装お披露目3Dライブの際に詳細が発表された。ターナーの『雨、蒸気、速度――グレート・ウェスタン鉄道』、モネの『睡蓮の池』、ゴッホの『ひまわり』をモチーフにした衣装をまとった儒烏風亭らでんの姿がグッズ化され、販売される。

 その他、ロンドン・ナショナル・ギャラリー内で聴くことができる音声ガイドも収録したとのこと。後日、ReGLOSS(儒烏風亭らでん含む4人のユニット)メンバーがロンドンへロケに行った動画も後日公開される予定だ。

【快挙】儒烏風亭らでん×ロンドンナショナル・ギャラリーコラボグッズが予約開始!【昼ホロ/井月みちる】

 公式のホロライブ情報番組「ホロアナ」でも、「“快挙”としてニュースで紹介されている。

 儒烏風亭らでんは、美術・工芸について積極的に発信し続けてきたVTuberのひとりだ。本人いわく、学芸員の資格こそは持ってはいるが、美術の専門家というわけではないということで、あくまでも「自分が好きなもの」として、美術・工芸に関しての話題を全力で発信し続けてきた。こうした発信が徐々に美術界からも知られるようになり、今回のような美術館とのコラボがたびたび実現、現在の立ち位置を築いてきた。

 一方で、彼女はホロライブプロダクションに所属するアイドルなので、どちらかといえば美術に明るくないリスナーも数多く配信を視聴する。そのためか、彼女の美術系動画・配信は娯楽性にも富んでおり、初心者でも見やすいのが特長だ。今回は、彼女がアップしてきた美術系の動画の中から、初めて見る人や美術・工芸に明るくない人が取っつきやすいであろう、おすすめの3本を紹介したい。

絵画はどう見てもいい! 名画カルタ大会

【らでんラボ】絵画で!それってあなたの感想ですよね?カルタ【儒烏風亭らでん #ReGLOSS 】

 1本目に紹介するのは、儒烏風亭らでんの3D配信で行われた企画の動画「絵画で!それってあなたの感想ですよね?カルタ」だ。同企画は、壁中に貼られた数多くの名画を見たホロライブメンバーに、五・七・五のリズム——川柳の形式で感想を書いてもらい、それがどの名画を表したものかを当てる、というクイズ番組になっている。これが、全く絵画に興味がない人でも楽しめる、よくできた企画だった。

 お題を元に感想を書くメンバーたちは、選んだ絵画についての知識がなく、完全に直感で書いている。「絵画の知識に疎いこと」が企画の肝になっており、どう鑑賞してもいい、どう楽しんでも良いのだということを教えてくれる。確かに知識を持って見れば、絵画はより楽しめるだろう。しかし、初めてその絵を見たときに抱いた感情は、そのときだけの宝だというメッセージが伝わってくる。

 また、解答者たちが推測する様子が見ていて楽しい。解答者たちも絵画についてはあまり詳しくないため、川柳と自身の感性を頼りに絵画カルタにチャレンジしているので、自然と解釈や感想を伝え合う構造が出来上がっているし、それぞれの「作品の感じ方」や「受け止め方」を知ることができる。

 時代も国もサイズも異なる名画が一堂に会する状況を、VR空間内を活用して作っているのも、この企画のうまいところ。自由視点で絵を鑑賞することができるので、参加メンバーたちは好きなタイミングで作品ごとの特徴や違いを見比べられる。さらに、カルタ形式で遊ぶことで、見比べる動機づけまで自然におこなわれる。

 クイズに答えたあとは、儒烏風亭らでんがひとつひとつ絵の解説をしてくれるところも、エンタメと教養のバランスが取れていてちょうどいい。たとえばフェルメールの『牛乳を注ぐ女』は、参加者の大多数が「見たことはある」と答える有名な作品だ。儒烏風亭らでんは、この名作が「なぜこのような構図になったのか」「その他のフェルメールの作品にも似た構図はあるが、何が異なるのか」といった豆知識を丁寧に解説してくれる。絵に触れ、真剣に解釈について考えて遊んだ後に、ぐっと作品の解像度をあげることで、参加者や視聴者を楽しませながら、絵画への興味を強く惹くことに成功している。

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