世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第17回)
背中で語るデザインが秀逸 大人の「カメラスマホ」としてさらに進化したソニーの最新『Xperia 1 VIII』を触って分かった本当の魅力

ソニーは2026年5月13日、最新スマートフォン『Xperia 1 VIII』を発表した。性能を高めたカメラ、新しいカメラデザイン、そして新採用のボディーなど、これまでのモデルとは異なる魅力の詰まった製品だ。実機を触ってきたのでインプレッションをお伝えしよう。

新しいボディーは「落ち着きのデザイン」
『Xperia 1 VIII(エクスペリア・ワン・マークエイト)』は1年ぶりとなるソニーのフラッグシップスマートフォンだ。日本メーカーのスマートフォンならではの製品であり、細部へのこだわりが光っている。その仕上がりは他社製スマートフォンと一線を画す完成度を備えている。本体カラーは「グラファイトブラック」「アイオライトシルバー」「ガーネットレッド」「ネイティブゴールド」の4色だ。

詳細なスペックは既報の記事を参照してほしい。
ソニー、フラッグシップスマホ『Xperia 1 VIII』発表 AIカメラシステム搭載で暗所や逆光に自動対応
ソニーは5月13日、フラッグシップスマートフォン『Xperia 1 VIII』を発表した。AI技術「Xperia Intelli…ディスプレイは6.5インチで、前モデルと同等。本体サイズも約162 mm × 約74 mm × 約8.3 mmで、厚さが0.1mm増えた以外は変わっていない。重量は3g増えた約200gである。なおXperia 1シリーズの特徴といえるのがフロントカメラ。ディスプレイの外に配置されている。iPhoneなどディスプレイの上部にあるノッチやパンチホールと言った、画面を隠す邪魔な存在が無く、動画やSNSのタイムラインなどを6.5インチの全画面を使って表示できるのだ。

大きく変わった本体デザインは、これまで縦に並んでいたカメラを正方形のカメラバンプにまとめた形状となった。さらに本体の質感もまったく変わっている。「ORE(原石・鉱石) TEXTURE」というデザインに基づき、背面はガラス仕上げながらも、石のようなざらつきのある表面となった。これは滑り止めの効果も高い。

本体右側面には歴代モデル同様、カメラボタンを搭載する。このボタンは年々押しやすさが増しており、Xperia 1 VIIIでも軽く押すだけで軽快にシャッターを切ることができる。スマートフォンでカメラを多用する人にはうれしい機能だ。

また、Xperiaシリーズのアイコンにもなっているイヤホンジャックも引き続き搭載している。有線イヤホンならではのメリットも活かせるし、例えば出先で自前のイヤホンをなくしても、緊急的にコンビニなどで買って使うこともできる。なお音楽再生機能としてはスピーカーユニットが新しくなった。カメラ部分の形状変更により本体上下のスピーカーが同じものとなり、より豊かな音楽再生も可能になっている。またソニーのワイヤレスイヤホンとの相性も最強だ。

最近はeSIMを使う人も増えているだろうが、格安キャリアのMVNOを使っている人や、海外へ行ったときなどSIMカードを使う人もまだまだ多い。Xperiaシリーズは一貫してSIMカードの出し入れに取り出しピンを不要としており、爪先を入れるだけでSIMカードの交換が可能だ。なお、もちろんeSIMの利用にも対応している。

一新されたカメラは望遠撮影も強化
カメラは3つ搭載し、すべてが4800万画素と高画質化された。カメラ配置を変えたことでレンズの切り替えもより自然にできるようになった。16mmの超広角、24mmの広角、70mmの望遠の3つだが、望遠が従来比4倍のセンサーを搭載したことで、140mmのデジタル2倍撮影も違和感なく使用できる。

写真撮影時の重ね合わせ処理にRAWデータを使うことで、すべてのカメラであらゆる撮影シーンへの対応が強化された。明るいところの白トビや、暗い場所での黒つぶれといった、写真の失敗も大きく低減されている。

被写体が動いても中心に追いかけ続け動画を撮影できる「AIカメラワーク」など動画撮影カメラとしても『Xperia 1 VIII』は優れている。4Kで120fpsの動画撮影も可能であり、動画から必要な部分を写真として切り出すこともお手の物だ。

本体価格は20万円台、キャリアでお得な購入も可能
本体ケースも一新されて、透明素材のものとなった。ざらつきのあるシックな色のボディーに半透明のケースを取り付けることで、『Xperia 1 VIII』の見た目の印象を大きく変えることができる。

従来品通りスタンドがあるので、本体をたてけて動画を見たり、ビデオ会議をするときに便利だ。なお前述したようにフロントカメラがディスプレイ内にないので、6.5インチの画面を無駄なく表示エリアにできる。

『Xperia 1 VIII』のソニーストアの価格は以下の通り。12GB/256GBモデル:23万5400円。12GB/512GBモデル:25万1900円。16GB/512GBモデル:26万8400円。16GB/1TBモデル:29万9200円。20万円を超えるのは最近のフラッグシップモデルとしては妥当なところだろう。なおキャリアでは2年返却プランで半額程度で提供しているところもある。お得に購入したい人は、キャリアでの購入も検討するといいだろう。
























