カプセルトイ専門家・ワッキー貝山のポケットテック
【5月発売】ドット絵ゲーム26種が遊べる! レトロポップなアーケード筐体が400円カプセルトイで登場

近年、隆盛を迎えているカプセルトイ市場。一般社団法人日本カプセルトイ協会の調査によると、2025年度の製造元出荷ベースでの市場規模は、2024年度の1,410億円から39.0%増の約1,960億円という結果に。また、2021年頃から主流となった「店舗型カプセルトイ専門店」の出店が全国的に相次ぎ、全国900店舗以上(2026年1月31日時点)と、昨年度に比べ200店舗以上増加したという。
IP商品からオリジナル商品まで、各メーカーから日々さまざまな新作が発売されているだけに、リリース情報を追いきれていない人も多いはず。
このコラムでは、カプセルトイのコレクションを11万個保有するというタレント・ ラジオDJ・ 司会者のワッキー貝山氏が、リアルサウンドテック読者向けの注目アイテムを紹介。“ガチャ活”の一助になれば幸いだ。(編集部)
【今月の注目商品】『ミニピッコ』

発売日:2026年5月
価格:400円
種類:全5種(テスト電池付属)
・ブルー
・イエロー
・ピンク
・グリーン
・パープル
サイズ:高さ約6cm
メーカー:アオポップ
販売を行うのは、静岡県静岡市に拠点を置く玩具メーカーのアオポップ。プラスチックモデル、トイホビーの企画・製造・販売を行うほか、教材・教具・幼児雑貨等の企画・製造・販売も手掛けています。
26種類のゲームが実際に遊べるこの商品は、同社の青山清社長によると、中国メーカーから輸入したものとのこと。そこに至った経緯や、中国市場と日本市場の違いなどをたっぷり語ってもらいました。
「ゲーム機モチーフは、 “ちゃんと遊びたくなるか”が重要」
――『ミニピッコ』を日本で販売するに至った経緯を教えてください。
青山清(以下、青山):“見た瞬間の懐かしさ”と“実際に遊べる楽しさ”を、小さなカプセルの中に凝縮できる点に魅力を感じ、発売を決めました。『ミニピッコ』はレトロゲーム機のような雰囲気でゲーム・ガジェット好きの方はもちろん、初めて見る方にも「何これ」「遊んでみたい」と思っていただける力があると感じました。カプセルトイとしての手軽さと、電子ゲームが手に入るという意外性のバランスも良く、日本市場でも十分に魅力が伝わると判断しました。
販売する上で最も意識したのは、“400円商品として納得感があるか”という点です。電子玩具はデザインだけではなく、実際に遊べること、持ち運びたくなること、売り場で楽しさが伝わることが重要だと考えています。そのため、カラー展開の見え方や本体のサイズ感、台紙での訴求、カプセルに入ったときの印象など、売り場での見せ方には特に気を配りました。
また、日本のカプセルトイ好きの方々は細かな仕上がりや操作性にも敏感ですから、“かわいいだけで終わらない商品”として成立するかを丁寧に見極めました。
――これまで『ミニピッコ』以外にも、同様のミニゲーム機を展開されていますが、人気が高いジャンルなのでしょうか?
青山:一定の人気があると感じています。カプセルトイは“開けて終わり”の商品も多いですが、遊べる商品は購入後の体験が続くため、満足度が高い傾向にあります。特にレトロゲーム機は大人にはノスタルジーに、若い世代には新鮮に映るという両面があるのが強みです。ただし、見た目だけではなく、“ちゃんと遊びたくなるか”が重要で、そこが支持を集める分かれ目だと考えています。
――中国メーカーの商品を日本市場向けに選定・導入する際の基準は?
青山:まず、“売り場で一目見たとき、目を留めてもらえるか”。その上で、デザインの面白さ・かわいさだけでなく、“価格とのバランス”や“持ち帰ったあとにどんな体験が残るか”、“日本の売り場や客層に合うか”を総合的に判断しています。トレンドはもちろん意識しますが、流行をそのまま追うだけではなく、「懐かしい」「思わず触りたくなる」「人に見せたくなる」といった普遍的な魅力があるかを大切にしています。SNSで映えることと、実物を手にしたときの満足感の両方がある商品を選びたいと考えています。
カプセルトイブームにおける、日本市場と中国市場の“トレンド”の違いとは?
――中国でも数年前からカプセルトイがブームですが、日本市場と中国市場では、トレンドに違いはありますか?
青山:当社の見立てでは、中国市場は色や造形のインパクト、サプライズ性、SNSでの拡散力が強い商品への反応が早い印象があります。一方で日本市場は、“あるある”と共感をくすぐるようなモチーフ、例えば生活雑貨や家電を再現した商品への支持が根強く、キャラクター性だけでなく、サイズ感や質感、細部の完成度まで見られる傾向もあります。
もちろん両市場とも影響し合っていて、近年は中国でもコレクション性とデザイン性の高い商品が伸び、日本でも“ビジュアルの強さ”や“話題性”がより重視されるようになってきたと感じています。
実際に、弊社商品の『Kawaii Beat Box』は、ボタンを押すとエレクトロなサンプリング音が鳴る電子玩具ですが、中国のインフルエンサーに現地SNSで高い評価とともに取り上げていただき、大きな反響がありました。かわいらしいビジュアルから硬派なエレクトロサウンドが鳴るというギャップが、中国市場でも強いインパクトとして受け取られたのではないかと感じています。
参考:https://www.douyin.com/video/7604440965725621545
――カプセルトイ市場は年々成長していますが、メーカーとして工夫されている点はありますか?
青山:やはり、“ひと目で伝わる面白さ”と“手にしたあとの満足感”を両立させることです。企画段階から、売り場で目を引く商品かどうかに加え、サイズ、素材、価格、種類・構成、台紙の見せ方まで一体で考え、実際にカプセルへ入った状態や、全種並んだときの見え方も重視しています。
市場が伸びるほど商品数も増えるため、単に面白い・かわいいだけでは埋もれてしまいますから、“カプセルを開けた瞬間にうれしい”“誰かに見せたくなる”“家に持ち帰った後も触りたくなる”という余韻まで含めて設計することを大切にしています。
今後は“触って楽しい”“動かして楽しい”“遊んで楽しい”商品に、より力を入れていきたいですね。特に、レトロ家電やガジェット・ツール、遊べる雑貨のように、テック感や機械らしさがありながら、カプセルトイならではの手軽さと意外性を持ったジャンルに大きな可能性を感じています。また、オリジナル商品とIP商品の両方で、“アオポップらしい発見”がある企画を増やし、手のひらサイズの中に驚きや会話のきっかけを入れられる商品を、今後も届けていきたいと思っています。
『ミニピッコ』で実際に遊んでみた!

ミニ携帯ゲームというと、平成の初め、『たまごっち』などの影響もあり、カプセルトイ市場にもさまざまな手のひらサイズの携帯型電子ゲーム機が出回りました。当時は「当たり」景品として機械1台に数個しか入っておらず、ゲットできたときは飛ぶようにうれしかったことを覚えています。
『ミニピッコ』は、形状が携帯型ゲーム機ではなく、ゲームセンターにあるアーケード筐体なんですよ。可愛らしい丸みを帯びたフォルムにブラッシュアップされていて、ボタンの丸みも優しい設計。丸レバーというのが平成を超えて、昭和風ですね。側面には、恐竜の着ぐるみを羽織ったゆるーいウサギのイラストが施されていて、いい味を出しています。

種類は、ブルー・イエロー・ピンク・グリーン・パープルの全5色で、淡いパステルカラーなのがオシャレでかわいく、女性にウケそうなポップなデザイン。電池カバーはネジで取り外し可能。電池が切れたら替えられる仕様なのもうれしいところでしょう。

背面の白い絶縁シートを抜いて、付属のミニブックに記載された操作方法をもとに右から2つ目の「ON/OFF」ボタンで電源を入れると、スタート画面が表示されました。「第九」に似た音楽が流れ、高揚感があおられます。

ゲームはA〜Zのアルファベット全26文字ごとに振り分けられていて、テトリス風のパズルゲームやレース、シューティングなど、さまざまな種類を楽しめます。

右手前の「ROTATE」ボタンを押して好きなゲームを選んだら、左から2つ目の「S/P」ボタンでゲームを開始。
ゲーム機自体は約6cmで、当然操作ボタンも小さいため、正直、操作性はそこまで良くはありませんが、ドット柄をふんだんに使い、優しい音楽で盛り上げてくれます。「ミニチュアトイなのに誠実さを感じる作りだなー」と感服しちゃいました。


本格志向な方は、物足りなさを感じるかもしれませんが、懐かしいドット絵ゲームを手軽に楽しみたい方にはピッタリなアイテムかと思います。
令和にアップデートされた可愛いミニ携帯型電子ゲーム。新緑映えるこれからのお出かけシーズン、旅のお供としてカバンにつけておけば、長時間の移動でも退屈しないかも?
さて、来月はどんなカプトイが登場するのかお楽しみに。ワキワキワッキー!
■『ミニピッコ』

発売日:2026年5月
価格:400円
種類:全5種(テスト電池付属)
・ブルー
・イエロー
・ピンク
・グリーン
・パープル
サイズ:高さ約6cm
メーカー:アオポップ
■アオポップ公式サイト:https://aopop.co.jp/






















