アイマス星井美希出演のVRグラスCM、「ホロスターズ」体制縮小――気になるバーチャル業界のニュースを一挙紹介

 VTuber、XR技術、メタバース――様々な“バーチャル”に関するトピックは、日々多く生まれている。企業による巨大な施策から、個人によるマイクロだが熱気あふれる取り組みまで、その規模は様々だ。

 連載「Weekly Virtual News」では、一週間のうちに起きた“バーチャル業界”に関連する様々な話題をピックアップ。ニュースとして紹介するだけでなく、筆者の独断と興味関心からフックアップしたいトピックも取り上げる。

『アイマス』の星井美希がVRグラスのCMに出演

 先週の連載でも少し触れたが、シャープのVRグラス『Xrostella VR1』のCMに、『アイドルマスター』の星井美希が出演した。

シャープ VRグラス「Xrostella VR1」かんたんかけるVR篇 星井美希 15秒【アイドルマスター】

 メガネ型で手軽に扱える点を訴求すべく、ルームウェア姿でリラックスする星井美希が『VR1』を装着し、海中ダイブを体験するという内容でまとめられている。キャッチーな(だが、どこかなつかしい)オリジナルCMソングも歌っており、耳にもしっかり残る。

 このCM映像は現在YouTubeで公開されているが、初出しは3月29日放送の地上波番組「愛♡MAX!!!TV」のCM枠。実際にテレビのCMとして流れた点は白眉と言える。

シャープ VRグラス「Xrostella VR1」星井美希 出演 「かんたんかけるVR篇 BEHIND THE SCENES」メイキング【アイドルマスター】

 後日にはメイキング映像も公開。「CM撮影のビハインドシーン」という体だが、実態としてはCMとはまた異なる形の、星井美希を起用した映像コンテンツだ。

 リアルの制作スタッフたちがひしめくスタジオで、彼女が当たり前のように“実在”している姿は、キャラクターを現実のアーティストのように展開する、現在の「アイドルマスター」シリーズを象徴している。

漫画家・ヤマザキマリがVTuberデビュー

 『テルマエ・ロマエ』で知られる漫画家・ヤマザキマリが、4月1日にVTuber「ミネルヴァ・カクーメン・モンティス」としてデビューした。

【自己紹介】初めまして、テルマエ・ミネルヴァへようこそ。

 古代ローマのポンペイ出身という設定で、YouTubeチャンネル「SeiGradi」にて古代ローマ文化や温泉、食文化について配信していく。エイプリルフールのネタではなく、今後も継続的に活動する予定だ。

 デビュー当日には、hololive DEV_IS所属の儒烏風亭らでんとコラボ配信を実施。もともと2人は対談動画やラジオでの共演歴があり、儒烏風亭らでんが掲げた「先生をVTuberにしたい」という夢が実現した形だ。

古代ローマから「ミネルヴァさん」がやってきた!?!? #ヤマザキマリ

 漫画家やイラストレーターのVTuber化は事例が増えつつあるが、ヤマザキマリはとりわけトーク力も高いことから、ラジオやテレビ番組出演も多い。ある意味では、VTuberという媒体とも好相性なことから、今後の展開にも期待が持てそうだ。

RIOT MUSIC、VRChat活動の総合支援サービス「AdHoc」を始動

 バーチャルアーティストが多く所属するRIOT MUSICが、VRChat活動の総合支援サービス「AdHoc」を始動した。個人・法人を問わず、VRChat上での表現活動を気軽に、総合的に支援することを目指す。

 その第一弾が、本連載でも紹介したVRChatワールド「誰でもお気軽配信ワールド AdHoc」と、Discordコミュニティだ。今年2月から本格運用が始まった「AdHoc」は、音楽ライブやトークイベントに活用できる3つのステージと、自動の“はがし”まで備わったファンミーティング特化ルームが完備。さらに、RIOT MUSICが管轄する会場であれば、JASRAC・NexToneとの包括契約によって管理楽曲のカバー歌唱も可能だ。

 実運用が始まってからと言うもの、ステージが空けば気軽に演奏等ができるオープンマイクイベントなどを始め、様々な企画が実施されている。今回の総合支援サービスとしての打ち出しを機に、RIOT MUSICのVRChat展開が本格化すると見てよいだろう。

カバー、ホロスターズの体制縮小を発表

 4月3日、カバーは男性VTuberグループ・ホロスターズの運営体制変更を発表した。事業状況を鑑みた経営判断として、会社主導によるグループ全体の活動を一区切りとし、個人活動を主軸とした方針に移行する。

 具体的には、自社スタジオを利用したタレント配信、記念グッズの新規発売、オリジナル楽曲のリリースなど、一部のサポートが制限・終了される。カバーはこの判断がタレント起因のものではなく事業全体の最適化であり、そして各タレントの意思を尊重しながら協議を進めていることを強調している。

 ここまでくると、企業所属VTuberとしてはなかなかに厳しいように思える。とはいえ、各タレントは積極的にお仕事募集の告知をかけ始めており、たくましく活動を続けようという意思が垣間見える。より自由になったような素振りを見せる者も見られるので、願わくばのびのびと活動を続けてほしいものだ。

ソーシャルVR『Rec Room』がサービス終了を発表

 3月30日、ソーシャルVR『Rec Room』が6月1日をもってサービスを終了すると発表した。

Farewell to Rec Room: 2016 - 2026

 累計1.5億人以上のプレイヤーが利用したプラットフォームだったが、収益性の課題を克服できず、VR市場の変動やゲーム業界全体の逆風もあり閉鎖を決断したという。終了までの間、新規アカウント作成の停止といった段階的な措置が取られる。

 大規模レイオフなどの予兆は見られたものの、『VRChat』にも並ぶ著名なソーシャルVRの一つだっただけに、現役ユーザーだけでなく、VR業界全域にも衝撃が見られる。これを受けてか、『VRChat』側が特例で声明を発表している。「我々はまだまだ続く」とわざわざ伝える必要があるほどには、『Rec Room』の終了は他人事ではないということだろうか。

星街すいせいが語る、旅路の目的地と“次なる夢” 個人事務所・Studio STELLARの設立にかけた思いとは

リアルサウンドテックは個人事務所「Studio STELLAR」設立発表会後の星街すいせいにインタビュー。その経緯やホロライブプ…

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