放置系SLG『My Voice Zoo』が配信で爆笑を生む 自分の声で動物園を育てる異色作の魅力
現在、ゲーム実況・配信界においてユニークな切り口で注目を集めているのが、2025年9月26日に発売されたインディーゲーム『My Voice Zoo』だ。TwitchやYouTubeを中心に実況者・ストリーマーによるプレイ配信が増え、視聴者数も着実に伸びている。特にVTuberによる配信が多く、天鬼ぷるるや、にじさんじの樋口楓、ローレン・イロアスといったメンバーが本作で遊んでいた。
『My Voice Zoo』は、その名のとおり“声”をテーマにした放置系シミュレーションゲーム。最大の特徴は、プレイヤーがマイクを使って自分の声を録音し、それを動物たちの鳴き声として登録できる点にある。ライオンやペンギンなどの動物がプレイヤーの声で鳴き、その鳴き声に応じて収益が発生する。得た収益を使って新たな動物を追加し、動物園を拡張していくというのが基本的なゲーム内容だ。
操作はシンプルで、複雑なアクションや対戦要素はない。いわゆる放置型の設計で、プレイしていない間も収益が蓄積されるため、気軽に楽しめる点も特徴となっている。Steam上では「非常に好評」の評価を得ており、作品のコンセプトや遊び心が評価されていることがうかがえる。
本作が多くのストリーマーに好まれている理由は、そのゲーム性自体が配信向けの素材になっている点だろう。自分の声がそのまま動物の鳴き声になるため、予想外にシュールな音が生まれやすく、配信中のリアクションやコメント欄の盛り上がりにつながりやすい。また、操作に集中する必要がないので、トークやコメント対応に時間を割きやすいことも配信向きな点としてあげられる。
実際の実況では、知り合いの声を真似したり、動物の鳴き声を本気で再現したりして楽しんでいる配信者が多いようだ。人によって遊び方が異なる点も本作の魅力で、なかには独自のスキルを活かして配信を行う人もいる。たとえば、マルチネットタレントでお笑いネタ単独ライブも行っているズズは、動物たちに自身の声を録音してリズミカルな持ちネタを完璧に再現していた。
配信では自分の声で騒ぐ動物たちに思わず吹き出してしまうシーンも多く、視聴者からはツッコミや笑いが自然に生まれている。アーカイブのコメント欄には「まじで笑顔になる、たぶんどんなに落ち込んだ日でも笑顔になれる」「普段から配信で耳鍛えられてるから大丈夫やろと思ったら過去一うるさくて笑った」「神ゲーでした」などの反応が寄せられていた。
『My Voice Zoo』は派手な演出や競技性で勝負する作品ではないが、“声”という誰もが使える要素を軸に、配信文化と自然に噛み合う設計を実現している。すでに実況界隈で一定の存在感を示しており、今後もストリーマーやVTuberを中心に拡散される可能性は高い。インディーゲームならではの発想力が光る一本として、制作者の今後の動向にも注目したい作品だ。