プロバレエダンサー・ヤマカイ&ネレアはなぜ「YouTube」に注力するのか エンタメの先に見える“バレエの本質”
バレエダンサーの“出口”を作るために
ーーさて、先ほどもお話に出ましたが、お二人の活動が実った一つの形が、エンタメバレエを標榜する「THE BALLET SHOW」だと思います。あらためてコンセプトを教えてください。
ヤマカイ:コンセプトは一貫して、「バレエを広める」ということです。目指しているのは“バレエ界の劇団四季”で、全国でバレエを楽しむ文化が根付く一助になりたいと考えていて。一方で、日本は習いごと文化もあって実はバレエ人口が多い国なのですが、「仕事にする」という出口がとても小さいので、バレエダンサーが安心してプロを目指せる環境を作りたいという思いもあります。習いごととして触れるのも素晴らしいことですが、面白い舞台を観て、プロのダンサーになりたい、というモチベーションを持って取り組む人がもっと増えればいいなと。歌で例えるなら、いまはボイストレーニングを重ねて基礎力を極めたところで終わってしまって、その先に卓越した歌唱で何かを表現する、感動を届けるという選択肢がない、という状況に近いんです。
ーー確かに、厳しい「習いごと」を極めた先に、『白鳥の湖』のプリンシパルに……のような、広く楽しまれるエンタメというより、努力の結果を固唾を飲んで見守る舞台というイメージを持つ人も少なくないかもしれません。
ヤマカイ:そうですね。そういうスポ根的な世界観も魅力だと思うのですが、外から観るお客様にとってどんな価値があるか、ということをもっと考えたくて。その意味で、THE BALLET SHOWは「試験」や「発表会」のようなものではなく、これまで培った技術をもとに「表現」をして、エンタメとして楽しめる舞台を作ろうと考えています。決してこれまでのカルチャーを否定するのではなく、新しい選択肢を作って、業界全体としていい方向に進めばいいなと。観客の皆さんのアンケートを見ても好評をいただいていますし、ダンサーたちの肌感としても手応えはあるのですが、やはり一人ひとりがどう感じるかが重要なので、終わりのない仕事だなと。
ネレア:本当にその通りで、「いい舞台だった」という感想のなかにも、バレエの素晴らしさを感じた方もいれば、エンタメとして楽しめたという方もいるはずで、そういう一つひとつの積み重ねが、THE BALLET SHOWというプロジェクトが成功だったかどうかを決めていくんだと思います。
ヤマカイ:本当の意味で手応えを感じられるのは、30年後かもしれないですね。チャイコフスキーの話ではないですけど、僕らも脈々と続けていければと思っています。いずれにしても、「バレエへの愛と情熱を伝える」ということは、長期的なゴールでありつつ、各公演のごとのゴールでもあるので、常に忘れずに続けていきたいですね。
ーー2月に大阪・東京で『くるみ割り人形』の公演が迫っていますが、ネレアさんは一時的にダンサーとして舞台に立つのではなく、ヤマカイさんと連名で芸術監督に専念する立場になっていますね。
ヤマカイ:ダンサーとして表現するだけでなく、僕らがいま、その場というか作品自体を作る立場としてできているのはとてもありがたいことだなと思っています。また、ネレアさんの熱量がダンサーとしてではなく、作品づくりというところに全集中しているので、これまで以上に凄いことになるんじゃないかと。もともと『くるみ割り人形』はバレエの定番の演目で、僕らも毎年演じてきた作品なので、これまでの細やかなインプットを踏まえての制作になるので、レベルの高い舞台に期待していただければと思います。
ネレア:今回は舞台に立ちませんが、『くるみ割り人形』はこれまで一番踊ってきた演目なので、私自身の経験や作品に対する愛をダンサーの方々にしっかりお伝えして、それをそれぞれのダンサーの思いと融合してもらって、いい表現をしてもらえるように尽力したいと思っています。ダンサーとして表現しなくてもミッションは変わらず、愛と情熱を伝えることなんです。
言葉を超えて人と人をつなぐバレエ
ーー舞台も楽しみですが、動画に注目しているファンも多いと思いますので、2026年以降のYouTube活動の目標についても教えてください。
ヤマカイ:YouTubeは環境が流動的なので「こうする!」と決めるのがなかなか難しいのですが、THE BALLET SHOWができているのもYouTubeのおかげですし、動画の方も変わらず頑張っていきたいなと思っています。現実的なところでは、公演を継続可能なものにするために「経営」についてもしっかり学ばなければと考えていて、経営者系のYouTuber/インフルエンサーの方々とのコラボ動画もいくつか計画しているので、楽しみにしていただきたいですね。
ネレア:そのなかで、変わらずバレエへの愛を伝えて、広げていきたいと思います。
ーー「バレエの魅力」を語ると誤解が生じる可能性がある、というお話もありましたが、あえていまお二人自身が感じているバレエの魅力を言葉にしていただけますか。
ネレア:いまはSNS等を通じて言葉のコミュニケーションが行き交う時代ですが、バレエは言葉を超えて、人と人の思いをつなげるものだと思っています。いろいろな意味で忙しいなかで、ただ「美しいダンスを観る」のではなく、ダンサーから情熱やインスピレーションを受け取ることができると思いますので、ぜひ一度生で舞台を観に来ていただきたいですね。
ヤマカイ:バレエの魅力は人の本質的な魅力だと思っています。セリフや歌唱がないのも、観る人が色々なことを受け取ることができる余白になっていて、発信者の意図を超えたメッセージを伝えることにもつながっていて。まさにSNS等で言葉のコミュニケーションに疲れた人にも観に来ていただきたいですし、コロナ禍で多くの人が気づいた“衣食住だけでは満たされないもの”ーー過去から人が研鑽して生み出してきた熱量や愛に触れられる絶好の機会だと思いますので、心の栄養を受け取りにきていただければうれしいですね。
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