『Exoborne』試遊レポート：次世代のPvPvEシューターがここにある　高い自由度と緊張感に包まれたFPS体験

　『東京ゲームショウ2025』のLevel Infiniteブースにて『Exoborne』の試遊をさせていただいた。

　本作は近未来を舞台にしたPvPvEシューターだ。エクストラクションシューターとも呼ばれているジャンルであり、フィールドを探索し、NPCや他のプレイヤーと戦闘しつつ、アイテムを持ち帰って脱出するのが目的のゲームである。

　早速試遊をスタートした。今回のデモでは、3つのExo-Rig（強化外骨格）から選ぶことができた。

　1つ目はケストレル。空中ホバリング、上昇気流生成、グライダー併用などで高機動を発揮する偵察兵だ。

　2つ目はコディアック。前衛役で、強引な突進やグラウンドスラムなどのアクションを得意とする。耐久力にも優れている。

　3つ目はヴァイパー。隠密に優れており、光学迷彩を使ったステルス行動ができる。味方にも隠蔽効果を付与可能だ。筆者は試遊ではヴァイパーを触らせてもらった。

　それではスタート。本作は3人1組でチームを組んで出撃する。カーゴシップから飛び降り、マップを確認。

　本作は20分のうちにどれだけ貴重なアイテムを持ち帰れるか、任務を遂行できるかが求められるゲームだ。残り4分になるとすべてのプレイヤーの位置が割れてしまうので、できるだけ隠れてやりすごすということはできない。積極的に動いていくことが求められる。

　今回の任務は仲間であるソブリンを探すことだ。マップ上に黄色い点でミッション地点が表示されているので、そこに向かえば問題ない。道中にもさまざまな要素が点在しているが、初回プレイは任務を追っていくことにした。

　ゲーム中はShiftキーでダッシュができるほか、Shiftキー二度押しでゲージを消費しながらさらに高速でスプリントすることができる。くわえて、上昇気流が出ているところでグライダーを展開すると舞い上がることができ、移動のストレスはまったくない。マップを縦横無尽に駆け回っているだけでも楽しいと感じられるゲームだった。

　マップ上にはNPCのエネミーがちょくちょく存在しており、散発的に戦闘が発生する。彼らも少なからず物資を持っているので、荷物に空きがあるなら戦ってもいいだろう。しかし、銃声によって他のプレイヤーに気づかれるかもしれないので注意が必要だ。

　ミッション地点でソブリンの遺体を発見したので、それを調査していると、味方が銃撃された。挙動的に他のプレイヤーの仕業である。こんな具合に突然PvPが発生するのだ。

　筆者はグラップリングフックや範囲隠蔽のスキルを駆使して立ち回り、ダムの底まで敵を追い詰めたものの、そこであえなく返り討ちにあってしまった。敵に多くを奪われてしまったが、味方が助けてくれたことでなんとか前線に復帰し、脱出することができた。

　こういった具合に、ただの勝ち負けではなく、どこまで任務を達成したか、何をどれくらい持ち帰れたか、道中でどんなことが起きたかという体験がすべて物語として共有されていくのが非常に楽しいポイントだと思った。エイムやチームワークが苦手なプレイヤーでも、ただやられるだけではないマルチプレイ体験が味わえるのだ。

　次の出撃は趣を変えて、道中のイベントをこなすことを目的にした。

　今回の目的地はストラトスタワーという場所。ここは天候を制御している塔であり、中にはさまざまな物資がある。ミッションは一旦捨て置いて、ここの物資を持ち帰って皆でウハウハになろうというわけである。

　ストラトスタワーを解放するにはまず近くにあるサージ保護装置に電源を与え、起動させなければならない。味方と手分けして、電源のある位置を探っていこう。

　いよいよタワーを開けると、なかは格納庫のようになっており、たしかにレア度の高いアイテムがわんさかと入っていた。その分NPCも強いものが配置されていたが、PvPほどは緊張せず、これだけでも充分宝探しとして面白かった。

　そこそこのものを持ち帰り、とっとと脱出地点を確保して一足先に離脱した。もちろん、先ほどよりもずっと良いスコアでゲームを終えられたので、大満足である。

　ハードにPvPを楽しんでもよし、仲間と一緒にPvEを楽しんでもよしという、まさしくエクストラクションシューターらしい楽しみに満ちた体験だった。予期せぬ闖入者のせいで計画倒れし、アイテムを奪われてしまうのもまた刺激的である。『Exoborne』は現在Steamにてプレイテストを行っている最中なので、興味がある方はプレイしてみてほしい。