築60年の団地暮らし、40代独身男性の日常になぜ脚光? YouTuber「穴ぐら男の物語」が届ける心地いい風
9月23日に、40代独身男性の日常を投稿しているYouTubeチャンネル「穴ぐら男の物語」が新規動画を投稿。団地で何気ない生活を営む様子に反響が寄せられている。
「穴ぐら男の物語」は、40代独身男性のささやかな日常を発信しているYouTuber。おもに自分で作った料理や家事など、日々の出来事についてまとめている。最小限のBGMと詩的なナレーションに癒される視聴者が続出しており、現在の登録者は12.3万人だ。
以前は古民家に住んでいた彼だが、現在は築60年のとある団地に移住して生活している。今回の動画では、団地に住み始めてから1週間が経過した彼の日常についてまとめていた。冒頭では、里山の原風景を歌った「ふるさと」が流れ、稼働する洗濯機や外の風景が映し出される。部屋からは外で揺れる木が見えており「ここからは風がよく見える」と心地よいナレーションが入っていた。
動画の前半では、まず風呂のカビ対策をするためにマスクと手袋を装着して掃除を開始。浴槽のカバーを外して丁寧に掃除を行い、最後には防カビ剤も使用していた。掃除が完了すると、引っ越し作業で栄養があるものを食べられていなかったため、自分で料理をしている。
今回作ったのはサバ缶のトマトカレーと焼きなすで、キャベツのスープも付いていた。作る工程では、野菜のみじん切りや調味料の配合など料理に慣れていることが分かり、見ていて小気味よい。トロトロになったなすから口に運ぶと、言葉には出さないが美味しそうな表情を見せている。ナレーションでは「まだこの部屋にうまく馴染めていなくて、いいしれぬ不安やストレスを感じていたけど、やっぱり美味しいものを食べると気持ちが満たされる」とコメントしていた。
動画のコメント欄では「丁寧に暮らしてらして、見てるだけで癒されます。」「穴ぐらさんは言葉を紡ぐ能力が本当に凄い!!」などの反応が寄せられている。
独身男性の何気ない日常と丁寧な暮らしに、多くの視聴者が癒されているようだ。動画の合間には、外の風景や風で揺れる洗濯ハンガーなどが映し出されており、季節感を感じられる内容になっていた。また、素朴な生活を詩的に伝えるナレーションから、物語を聴いているかのような印象を受ける。コメント欄では海外からの感想も数多く寄せられており、彼の表現の仕方に感動する人も多い。芸術的ともいえるVlogに今後も目が離せない。