富士山9合目の山小屋でアルバイトすると……旅系YouTuberが明かした標高3,460mの美しくも過酷な生活

 9月10日、旅系YouTuberの「加藤旅具店」がチャンネルを更新。富士山9合目の山小屋で働く様子を公開した。

 「加藤旅具店」は、家を持たずに国内外を旅している女性YouTuber。インドネシアのトラジャ族の葬式を見学したり、モンゴルで住み込みの国際ボランティアを行ったりと、さまざまな場所を訪れて現地の出来事をまとめている。チャンネル内では旅費を稼ぐ方法として、みかん収穫やとうもろこし収穫など、国内での住み込みバイトについても紹介してきた。

 富士山でのアルバイトは7年目のベテランで、過去の動画でも1日のルーティンや仕事の様子を紹介している。そこで今回は、10カ月間無人になっていた山小屋をオープンするための小屋開け作業についてフォーカス。撮影がスタートしたのは7月8日で、スタッフや関係者たちとともに富士宮口からブルドーザーで山を登っていく。

 1時間20分ほどで目的地の山小屋「万年雪山荘」に到着。本格的な営業開始が7月10日の午後4時なので、早速作業を始める。まずは厨房の掃除や大量に届いた荷物の開封を行なっていた。その後お昼ご飯を食べると、客室の準備やスタッフ部屋のセッティングなどもしている。

 2日目は、朝9時になるとスタッフが外に出て恒例のラジオ体操を行う。体がほぐれたところで前日に用意した客室の布団や寝袋を外に干していく。大量の寝具は一度では干しきれないため、二回に分けて作業を行なっていた。他にも、ブルドーザーで届いた荷物を下ろしたり、食堂や売店の準備をしたりと大忙しだ。

 オープン当日になってお客が来ると、焼きそばやおでんなど、さまざまな料理の注文が入る。なかには経験を積んだスタッフもいるが、初めてで慣れていない人もいるため、ぶっつけ本番で教えながら仕事をこなしているようだ。「加藤旅具店」は「2~3日もすれば、みんなすっかり仕事を覚えてスイスイ働けるようになります」と仕事の裏側を話していた。

 後半では、とある日の早番明けに他のスタッフとご来光を見に行っている。天気が良かったためワクワクしながら富士山を登っていくと、ここで予期せぬトラブルが発生。後ろを歩いていた男性の登山者が突然倒れたため、急いで小山に戻り、常駐している山岳救助隊員を呼んでいた。幸いなことに、深刻な事態には至らなかったようだ。

 トラブルでご来光を拝むことは叶わなかったが、空には朝日でオレンジのグラデーションができており、美しい絶景が広がっている。この日は大地に映し出された影富士を見ることもできた。また、夜は明るく照らす満月と雲海が広がり、スタッフみんなで吸い込まれそうなほど幻想的な景色を堪能している。

 コメント欄では「旅具店さんの自由な生き方、そして個性的な仲間、見ててほっこりします」「楽しみにしていました。スタッフ皆様で和気あいあいの山小屋と富士山の素敵な動画をありがとうございました。来年も山小屋の動画を見たいです」などの反応が寄せられていた。

 富士山9合目にある「万年雪山荘」の標高は3,460mで、低地に慣れた日本人にとってはただいるだけでも過酷な環境といえる。富士山登頂やご来光を目指すために多くの人が利用する山小屋だが、その裏にはスタッフたちの多大な苦労があるようだ。動画内では、山小屋での作業だけでなく日常についても撮影されており、1週間ぶりにお風呂に入って喜ぶ女性スタッフの姿もあった。個性豊かな仲間や美しい景色も見所で、普段どのような生活をしているのか、その実情を深く知ることができる。詳しい仕事内容や山での生活に興味がある方は、過去の動画も含めてチェックしてみてはいかがだろうか。

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