iPhoneやMacのストレージ不足を“サブスクなし”で解決! UGREEN『NASync DXP2800』導入レビュー
初期設定は専用アプリ『UGREEN NAS』を使って画面に従って進めていくだけ
次はNASとして使うための初期設定を行う。今回、『NASync』には3.5インチのハードディスクを2台セットして「RAID 1」で運用する。「RAID 1」とは「ミラーリング」とも呼ばれる技術で、同じデータを2つのハードディスクに書き込むことで、万が一どちらかのハードディスクが故障してもデータを失うことなく運用するものだ。故障したハードディスクも『NASync』を動かしたまま交換できるので、交換作業中に増えたデータを失うリスクまで抑えられる。
その他にも、iPhoneの「写真」に保存してあるデータのバックアップや管理、MacやWindows PCと『NASync』間でのファイルアクセスなど、NASとしての基本的な設定も行う。
こうした初期設定は、一昔前の製品ではWEBブラウザを開き、管理画面にアクセスして各種設定を行う必要があった。しかし『NASync』の場合は専用アプリ『UGREEN NAS』を使って簡単に設定できる。今回筆者はiPhoneから設定を行ったが、MacやWindows版の『UGREEN NAS』アプリも用意されているので、どれを使っても画面に従って進めていくだけで簡単に初期設定が完了できるというわけだ。以前のNASで苦労した煩雑な設定はなく「これなら誰でも扱える」と感じた。
実際にiPhoneの写真や動画をバックアップしてみよう
まずはともあれ、iPhoneの写真や動画をバックアップしてみた。『NASync』ではNASで使える各機能がアプリとして提供されているが、すべて『UGREEN NAS』アプリ内にインストールするアプリ・イン・アプリ方式になっている。写真や動画のバックアップは「同期とバックアップ」、『NASync』にバックアップした写真や動画を見るには「写真」を使う。
大量の写真や動画も『NASync』にバックアップ、同期すれば、iCloudやGoogleフォトでクラウドストレージを圧迫する心配もなくなる。
ユーザーが作成した書類やファイルも「ファイル」アプリでアクセス可能
『NASync』では、写真や動画だけでなく書類やPDFなどもまとめて保存できるので、あちこちに散らばっていたデータを一元管理できるようになる。くわえてiPhoneやMacだけでなく、WindowsやAndroidからもアクセスできるので、端末の種類を問わず使えるのは非常に便利だ。
また『NASync』では「SMB」サービスが使えるので、Macなら「Finder」、Windowsならエクスプローラ、iPhoneなら「ファイル」、Androidなら「ファイルマネージャー」を使ってもアクセスできる。もちろん外出先からもアクセスできるので、出張や旅行中でも自宅に設置した『NASync』から必要なファイルを取り出すことが可能だ。おおむねクラウドと同じ感覚で使えるが、月額料金を気にせず自分のペースで容量を使える点がうれしい。
- 新しいフォルダの作成や、写真、ファイルのアップロードもここからできる
- ファイルの表示形式や並び順も細かく切り替えられる
■関連リンク
公式WEBサイト
Amazon販売ページ