iPhoneやMacのストレージ不足を“サブスクなし”で解決! UGREEN『NASync DXP2800』導入レビュー
増え続けるスマホの写真や動画データ……どうやって管理してる?
最近はPCだけでなくスマートフォンやタブレット端末など、いろいろなデバイスが身の回りに存在する。そこで問題になるのが「データの置き場所」だ。各デバイスに保管しておくだけだと、万が一の場合、データを瞬時に失う危険がある。かといって、それぞれに外部ストレージを繋げてデータをバックアップするのも面倒だし、データが分散してしまう。
そこでお勧めしたいのが、「NAS」というデバイスだ。「ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage)」の略称で、簡単にいうとネットワークに接続して使うストレージのこと。従来の外付けストレージのようにケーブルでを介して繋げる必要がない上に、ネットワークに接続してあればPCだけでなくスマートフォンやタブレット端末からもアクセスできる。
それなら「iCloud」や「OneDrive」、「Google Drive」などのクラウドストレージがあるじゃないかと言われそうだが、手ごろな価格のプランは保存できる容量が少ないし、それなりの容量を保存しようとすれば毎月のサブスクリプション料金も嵩む。インターネット上にデータを格納している点に不安を感じる人もいるだろう。
その点、NASならデータは手元で管理できるし、自宅以外からでもインターネット経由でアクセスできる。ので、いつでもどこからでもデータを参照できる。ある程度の初期費用は必要だが、クラウドサービスのように毎月の費用が発生しないのもうれしいポイントだ。
とは言えNASと聞くと一般ユーザーでは手に負えないような、専門的な知識がいるデバイスだと思ってしまう方もいるだろう。しかし実際のところ、最近のNASは専門的な知識がなくてもスマートフォンから簡単に設定できるし、MacやiPhone、iPadをはじめ、Windows PCやAndroid端末でも利用できるので、そこまで身構えなくても問題ない。
中でもUGREENの「NASync DXPシリーズ」は、海外だけでなく国内のクラウドファンディングでも10億円を超える支援を達成した大人気のNASだ。搭載できるハードディスクの数(ベイ)により5つのモデルが用意されており、今回は2ベイの『NASync DXP2800(以降、NASync)』をお借りすることができた。
シリーズ内ではベイ数が一番少ないエントリーレベルの製品だが、CPUはIntel N100 quad-core、メモリは高速のDDR5 8GB(最大16GBまで増設可能)を採用しておりコストパフォーマンスは抜群。「TRUSTe認証」を取得しており、プライバシー保護能力が高い点などデータの安全保障に関しても不安はない。ざっくり言えば、「個人用のNASとしては十二分な性能を備えている」のが特徴だ。さっそく、設置・設定から実際の使用方法までを紹介していこう。
まずはストレージをデバイスにセット 工具いらずで設置が完了
さて、外付けハードディスクなら繋げるだけで使えるが、大抵のNASはストレージが搭載されていない。各自、ハードディスクなどのストレージドライブを用意してNASにセットする必要がある。まずはデータを保存しておくためのストレージは別売となるため、各自用意してセットしてあげよう。『NASync DXP2800』にはハードディスク用の3.5インチベイが2つに加え、M.2 SSD用のベイも2つ用意されており、最大76TBのストレージが搭載可能だ。使用環境や予算に応じて搭載するストレージを用意しよう。
以前筆者が使っていたNASは、ドライバーを使ってカバーを固定しているネジを外し、内部にあるベイにハードディスクを組み込む必要があった。一方、『NASync』は前面のハンドルを引いてトレイを取りはずし、そこにハードディスクをセットするだけ。工具類は一切必要ない。
トレイに搭載できるのは3.5インチのハードディスクだけでなく、2.5インチのハードディスクもしくはSSDも搭載できる。その場合はネジを使ってトレイに取り付けるのだが、必要なネジやドライバーも付属しているので工具の心配はいらない。
トレイにハードディスクをセットできたら、後は電源を接続してネットワークケーブルを繋げるだけだ。これで設置は完了、実に簡単だった。