これで電源の心配なし! 大容量ポータブル電源『DJI Power 2000』でノマドワーク&防災対策

 リモートワークが当たり前になってきた昨今、自宅やカフェ、時にはキャンプ先で仕事をする機会がある。筆者もライターとして、場所を選ばず原稿を書くことが多いのだが、そんなときに毎回悩まされるのが「電源問題」だ。

 スマホ用のモバイルバッテリーは山ほどあるが、ノートPCを何度もフル充電できるもの、となると途端に選択肢が狭まってしまう。そこで、「そうだ、ポータブル電源を使ってみよう!」と思い立ち、今回DJIのポータブル電源『DJI Power 2000』を使わせてもらったのでレビューをお届けしたい。

 最初に結論を言ってしまうと、「一家に一台ポータブル電源!」と声を大にして言いたくなるほど、現代のライフスタイルにマッチしそうな製品だった。

『DJI Power 2000』の圧倒的な存在感と安心感

 DJIのポータブル電源は容量別で3パターンあるのだが、今回は最上位モデルの『DJI Power 2000』を試させてもらうことに。実際に箱から取り出してみると、その存在感は想像以上だった。それもそのはず、この電源の容量は2,048Whという超大容量。スマホなら約114回、プロジェクターなら約18時間も稼働できるというから驚きだ。

 筆者が愛用している『MacBook Pro 2019( 16インチサイズ)』は、動画編集をしようものならバッテリーがガンガン減っていくのだが、これがあれば例えアウトドア環境でも丸一日どころか数日間は充電を気にせず作業に没頭できる。重量は約22kgとそれなりにあるものの、両サイドに持ち手があるため意外と持ち運びやすい。何より、この重さが「頼りになる」という安心感を与えてくれる。

ずっしりとした重みの安心感

 設置してみて気づいたのは、前面にすべてのポートと操作パネルが集約されているという使い勝手の良さだ。AC出力が4つ、USB-Cが4つ、USB-Aが4つと、まるで小さな発電所のような充実ぶり。これだけあれば、家族全員のデバイスを同時に充電してもまだ余裕がある。

キャンプでの活躍はもちろん、意外な家庭内での使い道

 実際の使用シーンを考えてみると、真っ先に思い浮かぶのはやはりキャンプなどのアウトドアシーン。Bluetoothスピーカーで音楽をかけたり、ポータブルプロジェクターで映画鑑賞をしたり、LEDランタンで雰囲気を演出したり。『DJI Power 2000』なら、これらすべてを同時に使っても余裕で一晩持つ。

PCを充電しつつ大型モニターを起動してもへっちゃら!

 だが使ってみて気づいたのは、意外にも家庭内での活躍シーンが多いということだ。筆者の仕事部屋はなぜかコンセントが部屋の隅っこにしかない。これまでは長い延長コードを這わせていたのだが、見た目も悪いし足を引っかける危険もあった。

 『DJI Power 2000』を机の下に置けば、そのストレスとはおさらば。足元から電源が供給できるようになり、デスク周りがスッキリする。しかも2,700Wという高出力のおかげで、PCやモニター、さらにはミニ冷蔵庫まで同時に使えてしまう。夏場のエアコンが効きにくい部屋で、サーキュレーターと冷蔵庫を併用できるのは本当にありがたい。

災害時の備えとして、フリーランスの命綱として

 そして何より重要なのが、災害時の備えとしての役割だ。近年、地震や台風、豪雨など自然災害が頻発している。もちろん避難が最優先だが、その後の生活を考えると電源の確保は死活問題となる。

 特に筆者のようなフリーランスにとっては、仕事ができなくなることは収入が途絶えることを意味する。PCさえあれば仕事ができるという職種ではあるが、電源がなければ無力化されてしまう。そういう意味で、『DJI Power 2000』は単なる便利グッズではなく、文字通り「命綱」とも言える存在だ。

ソーラーパネルとの組み合わせで無限の可能性

 「でも、災害時に電源自体がなかったらどうするの?」という疑問に答えてくれるのが、別売りの『IBCPOWER 200W折りたたみ式ソーラーパネル』だ。今回、こちらも試させてもらったのだが、これがまた素晴らしい。

折り畳むとコンパクト

 まず驚いたのは、折りたたみ時コンパクトさ。それでいて展開すると最大約200Wという高出力。晴天時なら、このパネル2枚で『DJI Power 2000』を1日でフル充電できるという。

展開すると大人の男性が手を広げた以上の大きさに
本当に太陽光発電ができて、なんだか感動……!

 IP67の防塵防水性能があるため、急な雨でも慌てる必要がない。キャンプでの長期滞在や、災害時の電源確保を考えると、この組み合わせは最強だろう。

スマホアプリでの管理が想像以上に便利

 また地味に感動したのが、『DJI Home』アプリでの管理機能だ。スマホから充電状況や入出力状況をリアルタイムで確認できるのはもちろん、各ポートのオン/オフまで遠隔操作できる。

 例えば、寝室から離れたリビングに置いた『DJI Power 2000』の状態を確認したり、使っていないポートをオフにして節電したり。こういった細かい配慮が、さすがドローンで培った技術を持つDJIだなと感じさせる。

スマホアプリから操作が可能で便利

一度使うと手放せない、これは現代の必需品

 使ってみて感じたのは、『DJI Power 2000』は単なる「あったら便利」なアイテムではなく、もはや「なくてはならない」存在になるかもという点。

 特に在宅ワーカーやフリーランス、アウトドア好き、そして防災意識の高い人には強くオススメしたい。一度この“安心感”を味わってしまうと、もう元の生活には戻れない。筆者も最初は「ポータブル電源なんて大げさかな」と思っていたが、今では「なんでもっと早く導入しなかったんだろう」と感じているほどだ。

 仕事もレジャーも、そして万が一の備えも、『DJI Power 2000』があれば心強い。まさに「一家に一台」の時代が来たと言えるだろう。

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